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いるのにいない日曜日/三好銀

「この世の中に、ふたりぼっち」 偶然入った本屋で「いるのにいない日曜日」をみつけた。なんだか「マチブセ」されていたみたいだなあと。不思議な気持ちになる。時間の軸がぐにゃっと歪んだみたいな。へんな気持ちにつかまった。 「三好さんとこの日曜日」…

ねことごろ寝マットで暖をとりながら、持ち帰った仕事を少しと、漫画に溺れる一日。

天気予報のとうり、午後からは冷たい雨が降り始め、だんだん激しさを増していった一日。家にこもって、ねことごろ寝マットで暖をとりながら、持ち帰った仕事を少しと、漫画に溺れる一日。屋根をたたく雨の音が心地よい眠りを誘って、不思議な夢をたくさんみ…

新編性悪猫/やまだ紫

gennoさんとこ( http://d.hatena.ne.jp/genno/20090508)で、もうひとつの訃報をしりました。「性悪猫 asin:4480023879 」のやまだ紫さん。この本はAさんに教えてもらったんだった。両手にすっぽりおさまるちくま文庫を、わたしは眠る前に何度も何度も繰り…

蝉時雨のやむ頃/吉田秋生

ー鎌倉4姉妹物語ーと、言われてしまうと、やはり4姉妹(長女/だけどしっかりしてないよ、全く)として生まれ育ったわたしとしてはやり過せないモノを感じてしまうんだけれど…。ということで、久し振りの吉田秋生を読む。相変わらず、すらっーとした線のキレ…

漫画を読む日々

少しだけ漫画を読むことをサボっていました。このサボりは、不本意なサボりです。漫画には漫画でしか辿り着けない世界というものが確実にある。あったのだよ。ということを思いだして。その世界というヤツに触れるのがわたしはとても好きなのだ。好きだった…

鉄コン筋クリート/松本大洋

もう一人の、誰か。 そんな存在をいつもどこかで、でも確かに、感じていた。 いつも想いを馳せていた。何処かに存在する誰か。何処かで息づいている誰か。ううん、違う。もしかすると、生まれ落ちるもっと前の、母さんのお腹の海の中に一緒にたゆたっていた…

オーイ・メメントモリ/しりあがり寿

「メメント・モリ」「死を想え」これがこの漫画のすべてである。死を想うこと。老いを病を想うこと。それが生活にすんなり同居していること。ひっそりと自分レベルでいかようにも、思いめぐらしシュミレートしていくこと。それはとても大切なこと。ナゼなら…

長い長いさんぽ/須藤真澄

新聞で紹介していたこの本。絶対買ってくるだろうなーと思っていたら、案の定Aさんが買ってきましたよ。須藤真澄の愛猫「ゆず」との最期の日々が綴られたこの本。今年9歳になる猫(ぎょんすけ)を飼っている私たちにとって、とてもヒトゴトでは読めない本…

死んでしまったぼくの見た夢/西岡兄弟

私は西岡兄妹が好きだ。例えばそれは、彼らの漫画から、こんなコトバを見つけられるからだ。 地獄―西岡兄妹自選作品集作者: 西岡兄妹出版社/メーカー: 青林工芸舎発売日: 2000/10メディア: コミック購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (9件) を見…

クースー化していたcomicbaton

いっつも可愛らしい日記(日記だけではないはず)とステキなジャケ写で和ませてくれるミルクコーヒーちゃん(id:milk-coffee)からもらったまんまになっていた、comicbaton。このまま寝かせておいても極上の酒に変わるわけでもなさそうなので。本日、勢いの…

戻り鰹の季節ですな。

戻り鰹のカルパッチョと鶏モツと玉コンニャクの味噌煮。Aさんはビール→泡盛*1で。ワタシは最後にラタカレーを1杯強。カルパッチョは最近就寝前に愛読している漫画「築地魚河岸三代目」の11巻のレシピより(ISBN:4091866166)。レタスルッコラ玉葱ピーマン…

キーチ!!/新井英樹

新井英樹という漫画家は、ワタシの中では位置づけが難しい人かもしれない。激しい嫌悪感や煩わしさを抱かせるのだけれど、目を背けきれない気持ちも同時にある。特にこの「キーチ!!」は思い入れが強く、キーチの成長をドキドキしながら見続けている。7巻を読…

最近の読了本 ねこ二冊(3)

らもさんの愛猫、とらちゃんに捧げるエッセー。らもさんを偲んで実家に帰る往復の高速バスの中で読みました。らもさんの語り口は楽しいし、とらちゃんの可愛らしい写真満載でついつい目尻が下がってしまう一冊。この本によると、らもさん、あらゆる動物とい…

ひかりのまち/浅野いにお

給料日前なのであまり近づかないようにしていた本屋さんに立ち寄ってしまったら、あれこれと購入欲が刺激されて、参りました。ナナナンの新作?と思ったら「南瓜とマヨネーズ」の復刊なんだね。私は古いバージョンの青い表紙の方持ってます。懐かしくなって…

愛がなくても喰ってゆけます。/よしながふみ

この所はA様と読んでいた本を取っ換えて読んでます。彼はローレンス・ブロックをワタシは例の村上龍の新作を。んだけど、さすがは上下巻、面白くってたまらないのだけれどね、読了にはまだかなりの時間がかかる模様。「読了」という感覚が恋しくなって、漫…

やまだないとのレビュー(ワタシのレビュー箱より)

西荻夫婦 「東京座」 西荻カメラ

ソラミミ/やまだないと

どっかいきたい やまだないとの新刊を発見し躊躇うことなくレジにすすんだ、紙の袋からがさこそと引っぱり出し、仕事の合間にさっそく読んだ。住む街としての西荻窪を後にしてしまった私たちだけれど、西荻窪は東京に暮らすワタシの根っこのような街。路地路…

夕凪の街春の国/こうの史代

「夕凪の街春の国」を読みました。こちらの日記を読んで、id:HelloTaroさんとid:koume0805さんのやりとりを読んで、強く読んでみたいと思ったので。そしてこの本は、ネットでで注文したりはせずに、偶然出掛けた本屋で、すっと視界に飛び込んできた時に購入…

しりあがり寿祭り

映画に行くかはさておいて、私は「しりあがり寿」という人が大好きなのですね。愛してまいるのですね。コイソモレ先生も大好きだけど、やはり私にはこの三冊「双子のオヤジ」「ア○ス」「瀕死のエッセイスト」が、ベストしりあがり。はじめて読んだ日の涙は忘…

失踪日記/吾妻ひでお

読みましたよ、失踪日記。いやー、スゴイね。いやー、面白いね。原稿をほったらかして逃げ出し、そのままホームレス生活に突入していく「夜を歩く」は、とにかく面白かったですよ。盗んだ大根(皮を厚く剥くと甘口、薄く剥くと辛口)と拾ってきた古い油(食…

バカ姉弟4/安達哲

バカ姉弟、読了。ありがたいやら、なごむやら、かわいいやら、いとしいやらでした。相も変わらずバカ姉弟最高!

Sink/いがらしみきお

西荻夫婦/やまだないと

「犬猫」をみていたら、この監督さんで西荻夫婦を映画化したら、面白いかもしれないと、そう思いました。この監督に西荻窪の街をもっといろいろ撮って欲しいな。この夫婦の何気ないけど何かある日常を撮って欲しいな。っと。

ゴシカ/マシュー・カソビッツ/DVD

思いの外楽しめた。怖がりの私が怖くなく見られた所も、評価したい。いたずらに怖がらせない所が、何だか逆に新鮮でもありました。ホラーと聞いていたけれど、これはホラーではないね。後半(脱走が始まってから)やや展開がもたついて。気が削がれ気味だっ…

パパはなんだかわからない/山科けいすけ

稲刈りで会った妹(三女・ひと)が、山科けいすけに夢中だという。「あのC級サラリーマンの人でしょ?」というと、そうだと言う。新刊が出ないか、頻繁に検索をかけているという。そんなにスバラシイのならば、貸してというと、傍に置いておきたいからダメ…

眠る前のゆるゆる漫画

眠る前にはゆるい漫画を読む。安達哲の「バカ姉弟」とか。脱力系といおうか哲学的といおうか尊い系といおうかシュールといおうかシニカルといおうか可愛いといおうか、それらを程よくミックスして「バカ」で包んだ感じがこの漫画だ(ホントか?)。とにかく…

キーチ!!/新井英樹

今、一番楽しみにしている漫画が、新井英樹の「キーチ!!」(後はきくち正太の「おせん」)。新井英樹という人の描くものは、苦手な部分も含んでいるけど、とにかく、気持ちを強く揺すぶってくることには変わりがない。三歳にして「ヒトリ」で生きていくこと…

「デットエンドの思い出」と「私は貴兄のオモチャなの」

例えばと、自分のことはすっかり棚に上げて書くけれど(そうしないと書けないし)女の子が(作家を含めて)、連れ合いやら恋人やら好きな人のことを書いている文章は、大概が面白くない。面白くないを通り越して、ときどき嫌な気持ちにされてしまう。何処か…

刑務所の中/花輪和一/青林工藝舎/

昔、まねきねこさんから印象深いメッセージをいただいたreviewがあったので、のっけておきます。「お母さん、そりゃないよ」と、言い続けていたような気もする子供時代。いわゆる教育ママではなかったけれど、彼女なりの掟や信念にのっとった躾にはやたらと…

ファンタジーおじさんをつつむ。/しりあがり寿/エンターブレイン/2004年

会社勤めの経験がない私としては「会社」って何をする所?っていうのが、今一つ良く分からない。NHKの「働くおじさん」並に興味が尽きない。私の場合は、出掛けていって体や皿や便器を洗ったりするのだから、分かりやすいと思うんだけど。みんなどんな事…