金曜日の朝

makisuke2004-12-17

金曜日の朝は早出なので、6時前に起きなくてはならないの。まだ外は夜の続きだし、布団の中には猫も入っていてぬくぬくだし、隣からは安らかな寝息が聞こえるし、がばっと布団をはね上げるのがとっても辛い。ちょっと朝から泣きたくもなる。それでも、何とか起き出してカフェ・オ・レを作って、パソコンを立ち上げたり、昨夜のうちに済ませておいた洗濯物をベランダに出したり、猫のうんちを片付けていると、だんだん朝に馴染んで、とても気分が良くなってくる。だんだんに白み始める東の空を見ていると、とても貴重な時間を過ごしているような気分にもなってくる。これからマウンテンバイクに飛び乗って風を切って街に飛び出していくのは、辛いけど、こういう朝を迎えるのも悪くないなぁ。と、思ったり。この時ばかりは朝方の生活に切り替えようか?とも思うのだけど…。では、行って参ります。

バッドサンタ/テリー・ズウィゴフ

http://www.wisepolicy.com/bad_santa/←こちらが公式サイト
仕事を3軒こなしてから、映画館に駆けつけた。吉祥寺のバウス・シアターで「バッドサンタ」をみるのだ。「ゴーストワールド」のテリー・ズウィゴフ監督×「バーバー」の、ビリー・ボブ・ソーントンの映画ということで、かなり期待は膨らんでおりました。コメディー映画としてはどうなのかな?とも思ったけれど(一緒にみていた外人さんは終始クスクスゲラゲラ笑ってましたが)、ブラックなセリフも効いてるし、脇を固める役者さん達の顔がステキに濃いし、なかなか気に入りました。お目当て、ビリー・ボブのだめだめさ加減もステキだったな。サンタの衣装を身にまといながら、常にべろべろに酔っぱらっていてお漏らししたりゲロ吐いたりアナルセックスしてみたり、その上本当の職業は泥棒なんだから。私は好きだったのだけけど、そのビリー・ボブの怠い芝居のテンポと表情の乏しさが、笑うポイントを与えづらかったのかもしれないな。なんて勝手な心配をしてみたり。あくまでも私はそんなビリー・ボブが好きなのだけれどもね。

何より気に入ったのは、ビリー・ボブのサンタに懐いて付きまとう、デブの男の子。顔も鼻も指もカラダも真ん丸で、漫画から抜け出してきたような容貌で、けっして好みでないはずなんだけど、目が離せなくなってしまいました。見た目もさることながら、性格のほうもなかなかしぶとく、とにかく頑固でタフで一途で、だんだん愛らしくなってきてしまって、こんな男の子もいいなぁと、そう思ったりして。クリスマス映画らしい、ハッピーエンドな展開も楽しく、ちょっと良い気分になって映画館を後にしました。

自分ヤバクない?という尽きることのない、疑問。

映画が終わってから、飲みに行きました。仕事を一緒にしている人たちと。介護の仕事であれ、別であれ、私はもう随分長いこと仕事仲間と仲良くしたり、飲みに行ったりということをしていないので、こうやって仕事の人たちと飲みに行くのは本当に久し振り。近頃というかここ数年の私は、どんどん他人といるのが苦痛になっていて、もしくは必要を感じなくなっていて、あくまで仕事として患者さんと過ごす時間は気に入っているのだけど、それ以外の時間はどんどんヒトリ、もしくは身内、身内に限りなく近い友達ぐらいとしか、いられないのですね。時々私は介護という仕事で、かろうじてこの世の中(人間というもの)と繋がっているのかな?と思ったり。それはそれでさみしくはないし、普段は引き受けているつもりなんだけど、時々ホントに時々「自分ヤバクない?」という疑問につかまってしまって、身動きが取れなくなってしまうのだ。Aに話せば「俺はそれを寂しいとかちっとも思ってないし、平気だし。もし、お前がそう思うなら努力すればいいんじゃん?」と、建設的な意見を言ってくれるのだけど(私たちは友達が少ない夫婦なので、お互いが結局一番の友達になってしまうのだ)。私は、ただやっぱり「自分ヤバクない?」という疑問につかまって、身動きが取れなくなるだけなのだ。誰かに「アナタは大丈夫」と言って欲しくなってしまうのだ。