エリザベスタウン/キャメロン・クロウ@吉祥寺東亜興業チェーン

makisuke2005-11-30

あの頃ペニー・レインと」が大好きなキャメロン・クロウ監督の新作「エリザベスタウン」見てきました。

映画の結末と展開に触れています。そのつもりでお願いします。


見終わって、とっても残念な気持ちがぬぐえない。とっ散らかってしまった印象。全体的にがさがさしていて、うるさい映画になってしまってた。お目当てだった音楽も、印象的(効果的)というよりも盛り込みすぎてうるささを助長してしまったかも。サントラはいい感じなんだけど。映画の中では生きていなかったな。

パラマウント映画提供「エリザベスタウン」オリジナル・サウンドトラック←さすがに選曲いいよなー、やっぱり

後半の地図をたよりに音楽聞きながらの旅はドキドキしたんだけど、いかんせん前半がうるさいんだよなー。後半のあのテイストだけでシンプルに作り直してみたらどうだろう?オーランド・ブルームが、ただ亡き父親の遺灰をまくためにアメリカの南部を旅するロードムービーという風に。ばっさりシンプルに作るってのは、どうだろうか?もっとヒトツヒトツのシーンを静かに繋いで。音楽もしっかり聞かせて。なーんて考えながら帰ってきたんだけど。そーしたら、ぐんと良くなるような気がするんだけどなー。なんて。

すべてを失った僕を、待っている場所があったー

キルステン・ダンストもなかなか魅力的なキャラクターなんだから、無理やりに複雑な設定(穴埋めとか、ああいうの好きじゃない)にしない方が好感が持てたのになー。今回ちょっと凝ってみた部分が総て裏目に出たような気がします。オーランド・ブルームにも、大失敗をして何もかも失った空っぽな感じが出ていなかったし。何にもかもなくした人のバサバサした感じが漂ってなかった。0で始まった映画がもう一度息吹を吹き返す。そうやってだんだん再生していく感じが感じられなかった。だから映画自体も平板になってしまったかもなー。表情なんかは、悪くないんだけどね。あー、やっぱり残念だ。嫌いにはなれないんだけど、好きになりきれない、そんな気持ち悪さで。なんかもやもやしてしまいました。