介護マシーンとしての私

makisuke2004-09-07


風の強い日。お婆さん(百歳)を車椅子に乗っけて、散歩に行く。久し振りの外出らしく、お婆さんもなかなか機嫌が良い。家族からは、ついでということで買い物やらおつかいやらをとっぷり頼まれる。散歩も半ばまで来た所で天気雨に遭う。ばらばらばらばらあっと、本当に音を立てて、大粒の雨が落ちてきた。折からの風もあって、まさに吹きつけるような雨風だ。とりあえず、車椅子を軒先に避難して雨宿りをする。それでも、吹き込む雨が強くって、みるみるうちに二人ともずぶ濡れになっていく。こうなったらと、お婆さんをその場に残して、コンビニに駆け込んでみた。70リットルのゴミ袋を買って、走って戻る。1枚は首の所だけ穴を開けて、おばあさんにすっぽり被せる。もう1枚は、ウエストにくるっと巻付けて、腰巻きスカートにする。こんなことを言うとアレなのだけれども、ゴミ袋をまとったおばあさんは、ものすごく可愛らしかったのであります。