2008-01-01から1年間の記事一覧

実験4号/伊坂幸太郎×山下敦弘

遅くなった。遅くなったけど、今夜、例のモノ読んで、ンで観た。そして今聴いてる。CDラックをごそごそやって「リハビリ中断」引っぱり出してきた。あと「とどめをハデにくれ」も。それだけじゃ足んなくって「ブッチメリー」も2枚。「実験4号」って曲。…

末期的な夕焼け空みたいな。悲しいことなのに明るいような。そんなこ

なんにもないときのごはん

冷蔵庫の中を覗くと潔いほど何も入っていないことに家に着いてから気が付いた。今から買い物に行くのも面倒だ。幸い野菜籠の中に、長芋とタマネギが。この間のカツオのサラダの残りのパプリカが。頂物の塩蔵若芽が。と、いろいろあったので。これでなんとか…

パリ、テキサス/ヴィム・ヴェンダース@吉祥寺バウスシアター

楽しみにしていた 「爆音映画祭2008」にて、「パリ、テキサス」をみる(昨日の「ヴァンダの部屋」に行きそびれてしまったのが、非常に悔やまれるけれど気持ちを切り替えて、みる)。まずは、スクリーンで、爆音で、みることができてとても嬉しい。終わって、…

アイム・ノット・ゼア/トッド・ヘインズ@シネマライズ渋谷

「6人の俳優」で演じる 「ボブ・ディラン」の物語をみる。みるまでは「6人の俳優」という所に一抹の不安を感じていた(薄くなってしまうのではないかとか気忙しい感じになってしまうのではないかとか)けれど、結果「6人の俳優」という所がよかったと思っ…

蝉時雨のやむ頃/吉田秋生

ー鎌倉4姉妹物語ーと、言われてしまうと、やはり4姉妹(長女/だけどしっかりしてないよ、全く)として生まれ育ったわたしとしてはやり過せないモノを感じてしまうんだけれど…。ということで、久し振りの吉田秋生を読む。相変わらず、すらっーとした線のキレ…

この気持ちはいつも苦手だ。

カツオのタタキ風サラダ

生のカツオをごま油をひいたフライパンでさっと焼いてからスライスする。わたしの好きな薬味をとにかくたっぷり盛りつける。例えば、新タマネギとかパプリカとかスプラウトとかパクチーとかルッコラとかセロリとかアサツキとか(大葉もいいし三つ葉もいいね…

パークアンドラブホテル/熊坂出@ユーロスペース

ユーロスペースで 「パークアンドラブホテル」 をみる。オムニバス風に連なる三つの物語は、ややぎこちないというかこなれていないというか、言葉に頼る印象があって、好みではなかったけれどー 髪を白くした女の子が、恐る恐るラブホテルの階段を抜けて屋上…

田植えの合間に腰を伸ばして顔を上げると、そこにはやっぱり山が見えた。

写真は去年の田植えから、晴れた日のフルサトの五月 田植えの手伝いにフルサトに帰る。仕事帰りの新宿から高速バスに乗って、一路フルサトの地を目指す。一度の休憩を挟んで、三時間ばかりで到着することが出来る私のフルサトは、海はないけれど山と空がある…

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド/ポール・トーマス・アンダーソン@渋谷CQN

とにかく、素晴らしかった。映像も音楽も人々の顔つきも。夢中でみた。みることを貪った。その迫力。その美しさ。美しさにべったり貼り付く醜さ。醜さに貼り付く滑稽さ。壮大なこの映画がみせてくれたのは、あくまでも小さな男の物語だという皮肉さに満足し…

大きく開けた窓からは、少しだけ涼しさを含んだ風が心地よく吹いてくる

世の中は大型連休のいよいよフィナーレをむかえているようだけれど、わたしは土曜と日曜日休みの当たり前の淡々とした日々。だったのだけど、ぽっかりと仕事が空いたので、休んでいいよということに。で、俄然嬉しくなる。嬉しくなって、亀を洗ったりねこを…

愛おしき隣人/ロイ・アンダーソン@恵比寿ガーデンシネマ

その昔「散歩する惑星asin:B0000DJWED」という不思議な後味の残る映画をみた。「おそらくは、ダメそうな人たちが目白押しで、どん詰まりの行き詰まり感がべたっーと貼り付いてしまったような映画でもあるけれど。そこはかとなくユーモラスな感じが漂っていて…

風花/川上弘美

みっともないことなんだな、他人と共にやってゆこうと努力することって。 小説よりも、もっともっとみっともないよ、現実は。と「風花」を読みながら、わたしはぽつんと呟いていた。川上弘美の新作「風花」を読みおわりました。読んでいる間は、さらりとした…

新緑の街をいく

言葉はぽつぽつと浮かんでくるけれど、まとめる力が湧いてこないので、今日は写真に思いを託して。 あっつ、映画の日なので映画にいきました。感想は、また今度。急にあたたかくなったので、毎日がいつもより幾分か疲れやすいみたい。今週は転送電話当番で深…

今日はみと(mito)の日。

今日はみと(mito)の日。二年前の今日、みとさんが我が家にやってきた。少しアバウトだけど、言うならば今日がみとさんの誕生日というわけ。みとさん今日で(確実に)二歳になりました。めでたいめでたい。二年分、立派に成長したなあと思う*1。それがなに…

NHKアーカイブスをみながら「そこに安住してはいけないということ」について考察する。

日曜日の夜に楽しみにしていた「NHKアーカイブス」が土曜日の朝に引っ越ししてしまいました。すごく残念。アナウンサーの妙齢の女性もいい感じだったのになあ。日曜日の夜。少し夜更かししてヨーガでカラダをほぐしながらアーカイブスをみるのは、わたしの中…

RaidWorld Festival@Shibuya AX

feat. Explosions In The Sky MONO envy world's end girlfriend 小雨のぱらつく新宿で待ち合わせをしてから、ごはんを食べたり(ビビンバ)電車を乗り間違えたり(間違えなかったら六本木で美術館にいくはずだった/雨が降っていなかったら新宿御苑を散歩す…

知られざる鬼才 マリオ・ジャコメッリ展@東京都写真美術館

art

閉館一時間前に、ジャコメッリ展に滑り込む。一時間あるのだから、充分だろうと高を括っていたのだけれどー閉館のアナウンスが流れたとたん。その立ち去りがたい気持ちに我ながら驚いてしまう。もっともっとここにいたい。見ていたい。目で触れていたい。と…

写されるためにそこにあった

magic hour/キセル

ぼくは見てる 春の背中 何処までも逃げてゆくので 追いついて 振り返ったら その顔を見せて 空気がぬるんでゆるんでくると、風呂上がりに窓なんか開けて、ひやりとしない風を楽しみながら、キセルを聞きたくなる。春でもない夏でもない。もちろん秋でも冬で…

家庭の医学/レベッカ・ブラウン

昔かいた感想ですけれど、こちらに「レベッカ・ブラウンは、わたしの教科書で、バイブルです」→http://d.hatena.ne.jp/makisuke/20061001#p1

介護マシーンとしてのワタクシ/ターミナルケアに携わる

今日から、末期癌の方のターミナルケア*1に携わることに。わたしにとってターミナルケアは、はじめての経験。そもそも在宅におけるターミナルケアというのはかなり少ないこと、稀なことではあると思う。 夕食介助。テーブルにご家族が用意して下さった食事を…

ETV特集「醜いもの 美しいこと〜日本画家・松井冬子の試み」をみる。

松井冬子という人と松井冬子という人の絵に見入ってしまった。この人の絵をもっともっとみたい。みたくなった。テレビなんかでなくて、ちゃんとこの目でみたくなった。

映画の中の男の子の時間

かつて確実に少年としての時代を過してきた、現在女子であるわたしは、わたしという人間がとどまり続けることが出来なかった、少年のまま。彼らのままの眼差しを感じる映画を愛していますし、これからもひたすら愛し集め続けていくのでしょう。 ということで…

パラノイドパーク/ガス・ヴァン・サント

僕らの問題なんて小さくてバカみたいさ 帰り道「渋谷、渋谷、」と名乗られると、ついつい映画館に足が向くわたしであることよー。シネセゾン渋谷にて 「パラノイドパーク」をみる。ガス・ヴァン・サントのこの感じの映画はわたしのストライクゾーンど真ん中…

久し振りの田園都市線は、いつもの中央線と全然表情が違っていて、なんか気持ちが明るくなるようだった。

妊婦な友達に会いに行く。九ヶ月というそのお腹をあれこれ想像していたけれど、以外にすっきり。後ろ姿では妊婦さんとは気が付かないかも。それでもチェニックをべろんと捲って見せてもらったお腹は、さすがに九ヶ月の充実ぶり。そっと手を触れると、ぐいい…

NHKスペシャル「夫婦で挑んだ白夜の大岸壁」と沢木耕太郎の「凍」

何かに呼ばれると感じることがある。わたしは間違いなく、クライマー/山野井泰史・妙子という夫婦に何度も何度も呼ばれているような気がする。もしくは、彼らに憧れて山を目指し山で亡くなってしまった幼なじみの彼女から、呼ばれているのかもしれない。とに…

漫画を読む日々

少しだけ漫画を読むことをサボっていました。このサボりは、不本意なサボりです。漫画には漫画でしか辿り着けない世界というものが確実にある。あったのだよ。ということを思いだして。その世界というヤツに触れるのがわたしはとても好きなのだ。好きだった…

「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」と「ねじまき鳥クロニクル」とわたしのあれこれを考察する

「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」を読んでいると、何度も何度も「ねじまき鳥クロニクル」の話が出でくる。その度に「ねじまき鳥〜」を読まないことにははじまらないのではないかという気持ちになった。そして、その中で語られる夫婦の話がココロに残った…