パークアンドラブホテル/熊坂出@ユーロスペース


ユーロスペース 「パークアンドラブホテル」 をみる。オムニバス風に連なる三つの物語は、ややぎこちないというかこなれていないというか、言葉に頼る印象があって、好みではなかったけれどー


髪を白くした女の子が、恐る恐るラブホテルの階段を抜けて屋上の扉を開けた瞬間の。そこに広がった風景とか溢れてた光の感じとか流れてた音楽とかそこに集う人たちとかが、あまりにもしあわせそうで。そこに天国を見たようだったので、もうそれだけでいいやー。と思った。そもそも、わたしはラブホテルの屋上が公園になっているというその風景がみたくてみたくて、ここにきたんだっけなあということも思いだして、これだけで、もうやっぱりいいやー。と思った。

帰り道。映画の中の女の子がいい感じだったので、髪を真っ白に染めてみたくなった。けど、仕事柄やっぱりまずいよなあと、素直に諦めるのだけど。真っ白な髪。素敵に真っ白なアタマになるということで。年をとるとかそういうことが、何故か急に楽しみになったりもした。