2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

鉄コン筋クリート/松本大洋

もう一人の、誰か。 そんな存在をいつもどこかで、でも確かに、感じていた。 いつも想いを馳せていた。何処かに存在する誰か。何処かで息づいている誰か。ううん、違う。もしかすると、生まれ落ちるもっと前の、母さんのお腹の海の中に一緒にたゆたっていた…

鉄コン筋クリート/マイケル・アリアス

クリスマス・イブの街の喧騒にてこずりながら、楽しみのような怖いような気持ちで「鉄コン筋クリート」をみにいった。楽しみで、だけどやっぱり怖いような気持ちだねと、言い合いながら。人込みをまさに縫うようにして、なんとか映画館まで泳ぎ切った。みた…

ぱくっといただいてしまおうと思っています。

たぶんね。その年の離れた人は、心配をしてくれているのだろうけれど。私は安心をしていて欲しい。私に楽観していて欲しい。それが一番のご褒美でご馳走。なんですよ。心配をしているというメールに。心配をされるのは心苦しいので、安心をしていてもらえま…

麦の穂をゆらす風/ケン・ローチ

少し前のこと。ケン・ローチの「麦の穂をゆらす風」を渋谷のシネ・アミューズにて。見てきました。「ケス」であれ 「SWEET SIXTEEN」であれ、ケン・ローチが思春期と向き合った映画には、やるせない絶望的な結末が用意されている。だけど、私は彼の見せてく…

少し前のこと。ケン・ローチの「麦の穂をゆらす風」をみてきた。

ゆれる/西川美和

「ゆれる」のことを、もう少し考えている。私はあの映画を見ながら、いろんなことをすごく考えた。それはあくまでも個人的なこと。だけど、ある種の作品に触れていると、個人的な考えごとがとてもとてもはかどることがある。そして、ずっとそんなことばかり…

ゆれる/西川美和

少し前のこと、オダギリ・ジョーの 「ゆれる」をみた。人はとても多面的にできていて「信じる」ってことは、とても難しいことなんだな。そんな当たり前のことを考えながら、夢中になってみた。疑うことも信じることも、とてもとても曖昧で。いい加減な私たち…

「ゆれる」についていろいろ考えた。

感想は平気で結末や核心に触れまくっていますので。その覚悟でどうぞ。