久し振りの田園都市線は、いつもの中央線と全然表情が違っていて、なんか気持ちが明るくなるようだった。

新緑、新緑


妊婦な友達に会いに行く。九ヶ月というそのお腹をあれこれ想像していたけれど、以外にすっきり。後ろ姿では妊婦さんとは気が付かないかも。それでもチェニックをべろんと捲って見せてもらったお腹は、さすがに九ヶ月の充実ぶり。そっと手を触れると、ぐいいんと動く気配。わをおー力強いなあと嬉しくなる。「得体のしれない生き物を飼っていると誰かが言っていたけど納得」という彼女の言葉に間接納得。今日は彼女のリクエストで、サンマルクのランチへ。とにかく、食べ放題のパンを食べまくろうという企画。いつ産まれてもおかしくないという、この時期に大丈夫か?との懸念もあったけれど、その道に通じている彼女でもあることだし、食べ放題できて産気づくなら本望!と息巻く姿に賛同し、今日は二人でたくさん食べては喋り、さらに彼女の住まいに移っては食べて喋った。ひとしきり喋って満足中枢が刺激されたらしく、そろそろ帰るわあ。と唐突におもむろに宣言したら、巻き助らしいねと笑われて褒められた(?)。妊婦になってからの彼女は、雰囲気が柔らかくほんわりした感じ。間近に控える(出産という)大仕事にもすごくナチュラルに臨んでいる様子。相変わらずアグレッシブな喋り(動作付き)は変わらないけれど、日々の暮らしが透けてみえるようなほんわかぶりに嬉しくなる。自分のことは棚に上げては、成長したねえと大人になったねえと思い、口にして褒めたりした。旦那さんはもちろん。二人の間の子も、柔らかでほんわかした子なのかもしれないねえと思った。お姑さんやお舅さんもパワフルで楽しそうな方達だし、もっともっといい家族になりそうだねえと思った。今度はこのお腹の「ややこ(仮)」が外の空気を思う存分吸って、元気な泣き声をあげてから会いに来よう。お母さんの友達だよというわたしのポジションを柔らかい「ややこ(仮)」のアタマにインプットしてやろうそんな決意を胸に秘めてみたりした帰り道だった。久し振りの田園都市線は、いつもの中央線と全然表情が違っていて、なんか気持ちが明るくなるようだった。