2008-01-01から1年間の記事一覧

雨の日は、気持ちがずっと部屋の中に残したままになる。

毎日新しい蕾が開く。

ポツドール/顔よ

誘われて、すごくすごおく久し振りに芝居を見る。誘われなかったら、わたしの舞台を見ない記録はイタズラに更新され続けていたと思うのだけど。どんどん舞台から足が遠ざかっていたと思うけど。今日久し振りに舞台をみることができた。誘ってくれたひと、あ…

ノーカントリー/ジョエル・コーエン イーサン・コーエン

ついにと言おうか、とうとうと言いましょうか、 「ノーカントリー」みてきました。いつもは小振りの映画館で上映する映画を好むわたしでありますが、今回は大きな映画館の大きなスクリーンでみれたことが実によかった。まずは冒頭から「テキサス」という土地…

彼女ももしかしたらおんなじなのかもしれないという一考察

三人の子供の母親である妹(四女)からメールが届く。幼稚園の春休みが始まった妹は、とにかく今殺人的な忙しさ(彼女に言わせるとスーパー忙しい)のただ中にあるらしい。末っ子は夜泣きで、長男はヨウレイ菌と新しい幼稚園に移る準備で、真ん中は幼稚園に…

タクシデルミア ある剥製師の遺言/パールフィ・ジョルジ 

イメージフォーラムにて、楽しみにしていた 「タクシデルミア ある剥製師の遺言 」をみる。この監督のデビュー作「ハックル(http://d.hatena.ne.jp/makisuke/20051118#p2)」は、わたしの2005年の忘れられない映画の一本でもある*1。 「ブリキの太鼓」や「…

介護マシーンとしてのワタクシ

仕事柄なのだろうか?それとも仕事とはそういうものなのか?小さいことだけれど嫌な気持ちになることがいくつか続く。今まで、その家のドアを閉めたら、気持ちを切り替えて次の家に向かうようにしていたけれど。それが上手にできなくなる。少し自分に責任が…

私の男/桜庭一樹

「私の男」を読む。何かの雑誌に林真理子が「不快感の方が勝ってしまった…」というようなことを書いていたように思うけど、私はオーソドックスでスタンダードな物語と読めた。オーソドックスという意味合いにおいての安心感も安定感も備わっていたように思っ…

バナナとバナナ味の間にあることに関する一考察

バナナ味のチョコレートを食べる。 「明治バナナチョコレート」。思った通りと言おうか、ああやっぱりねと言えばいいのか、想像していた通りのバナナ味だった。私に限らず、おそらくは万人の想像を上回ることも下回ることもない。期待も裏切らない。進歩も退…

まだまだわたしは腕まくり

フルサトから届いたダンボールいっぱいの季節の便りは、まだまだわたしに腕まくりを続けさせてくれております。ありがたいありがたい。ほうれん草は、ざっと刻んでナムルに。新タマネギのスライスには、若芽の翡翠炒め(向田邦子さんがよく作っていたヤツ)…

いつか、あああっと思う写真が撮れたらいいな。

さくらを写すのは、わたしにはいつも少し難しい。あああっと、思ったままの写真は未だに撮れたことがない。さくらを見上げて、うあっと気圧されてしまう気持ちとか、さくらの並木の中を言葉もないままただただ歩いてる時のあの感じとか、光に透ける花びらの…

フルサトの季節の便りに俄然忙しくなったわたし。

お米と一緒に、ダンボールいっぱいの季節の便りがフルサトから届く。むむむむ、こ、これはどんな大家族に送った荷物でありましょうか?と、一瞬ひるんだものの。これを無駄にしたらば女がすたるね。と、俄然張り切り、まさに腕まくりして仕込みにかかったわ…

コントロール/アントン・コービン

イアン・カーティスという男がたまらなく愛おしかった。 妻と愛人ー彼はただ二人の女の間で揺れて苦しんだだけじゃなかったー。 シネマライズ渋谷で、楽しみにしていた 「コントロール」をみる。「ジョイ・ディヴィジョン」のイアン・カーティスの物語をアン…

久々に渾身の力を込めて書いてみました。

タタド/小池昌代

小池昌代の「タタド」を読みかえす。一晩でぐいっと最後まで。うん、やっぱりおもしろかった。 去年の秋に書いたレビューを見つけたのでのっけておく。写真は去年の秋の彼岸花とわたし。 初老に差しかかった男女4人のやりとりと終わりとはじまりを書いた表…

季節外れの彼岸花

接吻/万田邦敏

感想はしっかりラストに言及してますので、そのつもりでお願いします。 映画を見る前には、自分にあまり多くの情報というヤツを入れずにおくようにしているのだけど、それでも、わずかながらに漏れ伝わってくるこの映画の情報から、わたしは小池栄子演じる「…

玄関にトイレに食卓に飾る。飾る。飾る。

住まいのゴミ集積場にたくさんの青い枝葉が束ねられて、粗大ごみの印と共に出してあった。近くで見たらば、青い枝葉の先には、どれもびっしり赤い蕾がついていた。どうしてこんな状態で枝を落としてしまうのだろう。明日にもほころび始めそうな蕾なのに。も…

ダージリン急行/ウェス・アンダーソン

ダージリン急行をみる。この監督「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」は楽しくみた。「ライフ・アクアティック」さっぱりのれなかった。この監督は、やっぱり苦手なのだろうかな?と、自分の嗜好を確かめたくって、映画館に赴いた。オシャレだなあと思う。音楽…

サーモンムニエル新タマネギの甘酢ソースがけ/ピースごはん/オニオンスライスおかかのっけ/鶏のスープ

春先の八百屋に足を踏み入れると、ちょっとだけ我を忘れてしまうわたしであるよ。やわらかそうな春キャベツ、見るからに甘そうな新タマネギ、まだ初々しい新じゃがいも、はしりのピース。わたしの大好きな野菜たちがそろって並ぶ季節だよ。あれもこれもと手…

バスキア/ジュリアン・シュナーベル

どんな映画が好きかと聞かれれば、なんと答えるだろう?おそらくは・・・大作、超大作は、気分がのらないと手が伸びず。名作、不朽の名作は、身構えてしまったりもして、素直には楽しめず。従って、その狭間にあるような、街のざわめきみたいな、ゆるい気分…

潜水服は蝶の夢を見る/ジュリアン・シュナーベル

「潜水服は蝶の夢を見る」をシネマライズ渋谷でみる。患者の目を通して写されるその映画は、靄がかかったようなくぐもったような、カラダの周りに膜ができたような感覚をわたしに与えた。それは息苦しいような重たいような眠いような感覚で、わたしはけっし…

金色の少しひしゃげた王冠をそれでもアナタのアタマにうやうやしく

じゃがいもごはんを炊く

じゃがいもごはんを炊く。(id:genno)さまがググレどもググレども出てこなかったというじゃがいもごはん。それもそのはず、わたしオリジナルのごはんだから。レシピというほど難しくない。洗った米に昆布と角切りのじゃがいもと塩少々を入れて炊く。炊き上…

気が付くとぼやんとして空ばっかり見上げていた

豆腐チゲの夕ごはん。タマネギがとにかく好きなのでタマネギをたくさん入れる。豚肉は、沖縄のあぐー。タマネギと豆腐の甘みにほっとする。とろりとした卵の黄身にいろいろをからめて食べる。ぐっと春らしく汗ばむぐらいの一日の終わりに、再び汗をかく。

村上春樹、河合隼雄に会いにいく/村上春樹

海辺のカフカ/村上春樹

「海辺のカフカ」上・下巻を読み切った。まずは読み応え充分だった。ストーリー云々はさておいても。しっている作家のさらにいろんな作品に手を出したくなるきっかけの書としても、音楽の指南書としても読み応えがあるし。哲学や登場人物の考えと、自分の考…

神の子どもたちはみな踊る/村上春樹

「神の子どもたちはみな踊る」村上春樹著を読む。わたしはそれほど熱心な村上春樹を読む人ではないけれど、すすめられたりプレゼントされたりしたら、熱心に読みますぐらいの村上春樹を読む人ではある。この本はプレゼントだったので、熱心に読んだ。 村上春…