アルパカ混じってます。

  
先日、高円寺の洋品屋さんで、半額になっていたあったか下着を物色していた時のコト。「アルパカ混30%」の下着を手に取って、アルパカさんが3割も混じっているんだね、この下着は。と、感慨深く眺めている私の後ろで「やっぱり下着は綿よ、綿。綿100%じゃなきゃ話になんないんだよ、アンタ!しっかり綿100探してよ!」と、旦那さんにハッパをかけるやり手そうなオバチャンの話を聞きながら、そうか、下着は綿100%じゃなきゃ話になんないんだ。と、ヒトツ勉強になりながら、まだやんちゃな私は、綿100のその下着があまりにそっけなかったので、ついつい混モノを買ってしまったのだけれど。


というわけで私の下着は、綿100ではないけれど、何やらかが幾分か混じった下着ではあるけれど、私には充分に温かくやさしく柔らかく、充分過ぎる程の幸せと満足と過ごしやすさを与えてくれているのだよ。そしてその混ざりモノたっぷりの下着をつけている私が思う事には、やっぱり私自身も私100%なんかじゃなくって、今まで出会った人モノ土地コトが30%(いや、もっと)混で出来ているのだろうなぁということ。アルパカだってきっと含まれているのだろうなってコト。忘れてしまいそうな些細なコトや忘れられない幾つかのコトや遠い近い淡いくっきりとした様々な記憶のようなモノ達をごちゃまぜにして、織り上がっているのだろうなということ。おそらくそれでも充分に使い物になるというコト。もしくは、だからこそ使い物になるのだろうなぁというコト。私という人は。おそらく、たぶん。


引っ越しのために、少しの間日記をさぼります。少しの間ですけど、さようなら。