「セントジョーンズワート」サプリメント

昔、ある人が言ってたこと。「鬱」のこと「憂鬱な気分」のことを「ブルー」「blue」って呼ぶヤツがいるけど。実際の場合、そんなキレイなもんじゃなくって、真っ黒でどろっとした「コールタール」の中にいるみたいな。そんな感じなんだって、鬱のただ中の状態は。その話を聞いてから、自分の気持ちが、下降線を描いていく時「コールタール」を想像するようになった。

私は自分の憂鬱を「鬱」とは呼びたくない。それは、仕事や近しい人との関わりの中で、強く思ってきたこと。もちろんそれは、その病を抱え、渦中にいる人たちに対する礼儀でもあるし、敬意のようなものだとも思ってる。だから、自分でもコントロール不能な、理由も根拠もない、気持ちの上がり下がりに出会うとき。私は穴を覗いているのだと、思うことにしている。私の憂鬱は「穴覗き」。「穴覗き」の人間は所詮コールタールを眺めているだけなのだと。

病のただ中にいる人を「穴の中」にいるのではないかと。いつからか、そう、私なりに理解して接していくようになった。否応もなく、気がつけば、コールタールの穴の中。そこで首まで浸かってしまうということ。それが「鬱」ではないかと。

私が愛用しているこのサプリメントは、どこぞの国では、軽度から中度の「鬱病患者」にも処方されているとか。別名「サンシャインハーブ」。パッケージには「明るく・積極的に過ごしたい方に」とか書いてある。明るく・積極的に過ごしたいかは別にしても、このサプリを飲んでいると、毎日が過ごしやすいというのは、本当みたい。自分の振幅の幅が、緩くなっているような。毎朝、Aと二人欠かせない薬でもある。