今日の出来事

makisuke2004-05-26


まだ明るいうちに家に帰った。と言ったってもう夕方で、六時になろうかとしていたから、一日も終わりの時間と言っても差し支えのない時間で。それでも、これから日がゆっくりと暮れていくまでの一時間ぐらいが、私はとっても好きで。窓を開けて風を部屋に入れながら、音楽を聴いてゆっくり過ごす。だんだん窓からの光が白っちゃけてきて、弱くなって、無くなっていくまで、ただぼんやりと過ごすのだ。

アパートの前の道路は、ひっきりなしに車が通って。いつもだったらうるさくって耳障りなくらいだけど、こんな夕方に聴く車の音は、むしろ賑やかで寄せては返す波のようで、さみしくなくて良いかもしれない。なんて、思ってしまう。来年になったら、もっと静かな所に引っ越す予定なんだけれど、そうなったら、こんな夕暮れどきはむしろ、さみしいんじゃないのかな。なんて、思ってしまう。猫はベランダからずっと車の波を眺めてる。耳がぴんと立っていて、小刻みに右に左にくるくる動いてる。猫は、一緒に音楽を聴いてくれたりはしないけれど、車の音は一緒に聴いてくれる。だから、私の耳も一緒に動く。

さっきキムチと一緒に買ってきた、新ラッキョウの甘酢漬けを器に開ける。ポリポリ、シャクシャクかじりながら、七尾旅人を流し始める。私はきっと、タマネギとかラッキョウとかエシャロットとかノビルとか、そんな甘くて辛くてシャクシャクとした食べ物が好きなんだね。甘酢もとっても美味しくって、次から次へと手が伸びる。身体が求めているんだなあって、そんなことを思いながら、ポリポリ、シャクシャク。

そして思った、明日も晴れるといい、キレイな青空が広がるといい、キレイな夕焼けが眺められたら、なお良いと。