アテネからの刺客

実はこの所具合が優れない。げほげほと咳が続いているし、すぐに息があがるし、車椅子を押しているとクラクラッと眩暈がしたりする。いわゆる夏風邪(ヒドメ)をひいているらしい。それでも、毎晩テレビが見たいし、映画にも出掛けたいし、アイスクリームやジュースをガブガブしたいし、なんとなく入院している妹(四女・あけ)にも悪いのでので、内緒にしていたけど、やっぱりそろそろ限界が近づいているようだ。同様にAの寝不足による限界もかなりきている。

と、言うことで。今日はAと二人で早寝をする。チャンネルを合わせちゃうから見続けちゃうんだね。と、いうことで、オリンピックを全く見ないという作戦をとって。日付が変わる随分前に、早々とベットに入る。首尾は上々。

そして私は「暗い山の中で、アテネからの刺客に命を狙われて、私は、びよぉんぴよぉんと飛びつつ出刃包丁を武器に戦いに応じているけれど、全くヤラレル気がしないね、私強いからさ、ガハハハ、刀で斬られてちょっと痛いけどネ」という「キル・ビル」と夢枕獏の「黒塚」と舞城王太郎の「山ん中の獅見朋成雄」とオリンピックの「女子レスリング」をごちゃまぜにしたような夢を見て、飛び起きたのだけれど。腕やら足やら腹やら首やらに無数の蚊に刺された後がありましたよ。もう。全身痒痒痒で、Aと二人でムヒを塗り塗り、今夜も寝不足になることを確信したわけです。