キーラ/ファンファーレ・チォカリーア@すみだトリフォニーホール

makisuke2004-08-28


今年の夏の締めくくりに、すみだトリフォニーホールに出掛ける。細かい冷たい雨ががそぼふっていて、なんだかもう夏は終わってしまったみたいな土曜日の夕方だけれども。ファンファーレ・チォカリーアを楽しみに、いそいそと出掛ける。ここのホールは普段はクラシックのコンサートなんかに使われているらしく、客層も客席も何となくリッチで品が良い感じだ。

ファンファーレはとにかく楽しかった。体が自然にどんどん動いて。この上品なホールで大丈夫なんだろうか?って疑問も、彼らが現れた途端に、吹っ飛んでしまったり。佐渡で太鼓と共演したって言っていたけど、沖縄で沖縄の音楽やカチャーシーなんかと一緒にやったらどうだろう?なんて思ったり。映画「炎のジプシーブラス」*1の映像が蘇ってきて。あの地図にも載らない、汽車も止まらない村から彼らは来たんだねとか。とにかく彼らの音楽は早くて厚くて饒舌で楽しそうで。その癖本人達は、近くのお祭りかなんかでさらっと演奏しているような、ラフな感じで。あくまでも当たり前に楽しんでいる感じ。

そしてそして何より嬉しかったのは、何度かのアンコールの後で、帰ろうとしていた私たちを引き止めるように、ホールの階段に突然現れて、演奏をしてくれた事。彼らはこういうハプニングがとっても好きなんだろうなってそう思った。場所や時間や決まりごとなんか関係なく、手っ取り早く音楽(なんて大げさな言葉も似合わないくらい)が生まれるのってホントに良いなぁ。途中渋い顔をしたマネージャーが止めに入ってたけど(後でホールの人に怒られるのかな?)やっぱりすぐ近くで聞く音は格別で、凄く凄く嬉しかった。

そして思いがけず気に入ったのが、ケルト音楽のキーラ。スマートでキレイで音のつながりが気持ち良くて、彼らのアルバムはきっと買おうとそう思いました。