CODE46/マイケル・ウィンターボトム

hogehoge
監督は「24 Hour Party People」「バタフライ・キス」のマイケル・ウィンターボトムだし、「ギター弾きの恋」「イン・アメリカ」のサマンサ・モートンも出ているわ、大好きなティム・ロビンスも出ているわで、寝不足をもろともせずに渋谷のシネセゾンに足を運んだんだけれど。

ストーリー的にはアンドリュー・ニコルの「ガタカ」を、映像的にはソフィア・コッポラの「ロスト・イン・トランスレーション」を彷彿とさせられましたが。。。音の使い方はさすがに上手くて、独特のトーンの映像もキレイで、音と映像にはとっても満足したんだけれど。。。

のめり込んで見させる部分が全くなく、見ているこっちは傍観を決め込むしか方法がなくって。結果体温の低い映画になっていたような。なんだか人肌が恋しくなってしまうような。SF的なモチーフもやや食傷気味に感じてしまって。設定の甘さも目に付いて。とにかく、感想をを書かせるという、気持ちを動かせる部分がない映画だったような。

ご贔屓ティム・ロビンスはこの映画では今一つ精彩を欠いていた。老けたなーと感じたし、彼でなくても良かったのでは?とも感じてしまったけれど。サマンサ・モートンと並ぶと、その大男ぶりが面白かった(彼女もとっても小柄なんだろうけど)。彼は単体でその姿を眺めると、ちっとも大男だって感じさせない。顔立ちも仕草もどこかこぢんまりしているのだ。それが誰かと並んだとたんに、そのあっけらかんとした大男ぶりが目に飛び込んできて、いつも新鮮に驚いてしまう。

その共演のサマンサ・モートンは、肉感的でいろんな表情を持っていて、男の子のようで女のようで少女のようで老女のようで、なかなか魅力的でした。