SILENT NIGHT/king忌野清志郎@渋谷AX

makisuke2004-12-25

根っからのひねくれ者気質のせいなのか、全くクリスマスを堪能していない私たち。ケーキもチキンもディナーも食べてないし、メリークリスマス!とも言っていないし(普通は言わないのか?)プレゼント交換もしていませんし。ココロとカラダの調子にムラがある全く私のせいなのだけれど、今日は渋谷AXで忌野清志郎のクリスマスライブ。自然気持ちも浮かれてくるというもの。朝からの仕事も何とかこなし(なんか私最近仕事ばっかりしているような…)、遅めの昼ごはんを食べて、ちょっと仮眠をとってAと聖夜に備える。

ライブはもちろん、良かったのです。とてもとても。三時間弱びっしりやってくれたので、もうカラダふらふらで倒れるかと思いましたが、心の底から「メリークリスマス!」と思いましたよ。とてもハッピーでラブ&ピースな気持ちになりましたって。キヨシローに「メリークリスマス!」って言われる度に、気持ちもカラダもほぐれていくような。とてもとてもハッピーな夜でした。

新しい曲も良いんだけれど、やっぱり昔からのファンとしては、懐かしい大ヒットナンバーを惜しげもなくやってくれるのも嬉しい所。「ダーリンミシン」「トランジスタラジオ」「雨上がりの夜空に」「スローバラード」「指輪をはめたい」そしてそして私の大好きな「お墓」を歌ってくれたのも、嬉しかったな。キヨシローの歌を聴いているとースバラシイ小説がそうであるようにーその物語を自分の物語として追体験出来るのだよ。最初の音を聞いただけで、ソコに確かにある「世界」が広がっていくのを感じることが出来るのだよ。キヨシローの放つ言葉の持つ力にいつも私はへとへとになってしまうのだよ。「スローバラード」を聴いている私は、微動だにすることが出来ず、ただもう歌と対峙するように立ち尽くしていたッけか。そして「雨上がりの夜空に」の時は、大声でうたいながら手を振り続けていたッけか。

キヨシローのライブはとにかく、楽しい曲も切ない曲も全部ひっくるめて、とてもプライベートな非常に個人的な気分になってしまうので、恥ずかしいのでAとは離れて別々の場所で観賞しますよ。キヨシローの歌から沸き上がってくる忘れられない、あれこれの思い出が、私をたまらない気分にしてしまうので。それでもいつの間にか、キヨシローの歌に洗い流されて、私の個人的なものを越えていってしまうので、最後はもうひたすらに楽しい楽しい。この刹那の気持ちだけで、私はまた生きていけるのじゃないかと思ったり。