世界の中心で、愛をさけぶ/行定勲@WOWOW

世界の中心で、愛をさけぶ スタンダード・エディション [DVD]
この所WOWOWをみていますと「世界の中心で、愛をさけぶまで、あと○日!!」みたいな異様な煽りを入れていまして、そうそう煽られ続けますと、洗脳されやすい私としましては、おお、後○日ですか?それはそれは楽しみですね。みたいな、刷り込みが起こってしまったようで、本日とうとう「セカチュー」をご鑑賞してしまいました。

「絶対に泣ける!」といった前評判を聞いていたのですけれど、泣く場面は見当たらず、それでも静かに淡々と美しく、しっかりと作ってあって好感が持てました。長澤まさみが初々しくってとっても可愛かったですし(白血病で亡くなるにしてはふくふくと健康そうでしたが)。有名な「助けて下さい、助けて下さい」の場面もココロに残りました。やはり恋愛というモノは女性主導型であって、男性はリアルな場面ではただただ精神的に早熟な女の子に着いて行くのが必死で、だから何かが終わった後になって、彼の中の思いが熟して、いつまでも忘れられない物語として抱えてしまうのかもしれないな。なんて思いましたよ。例え相手が死んでしまわなくとも、いくらでも引きずれるモノではないかと。

文句を言うなら、亜紀がナゼ朔太郎に惹かれたのかが、全く分からなかった所。森山未来クンは、私にはあまり魅力的に映りませんでした。柴崎コウ演じる律子のエピソードもいただけなかったな。「朔太郎」と「亜紀」の後始末の旅に律子を同行させる朔太郎の気持ちも分かりませんでしたし。あんな形で終わってしまったら、朔太郎は終わらることが出来ても、律子の中には永遠に敵わない大きな相手を抱え込んでしまうようなものだと思うのですけれど。どうなんでしょ?オトナになってからの朔太郎がやたらに泣くのが、ちょっと興ざめでもありました。