ライフ・イズ・ミラクル/エミール・クストリッツァ@シネスイッチ銀座

makisuke2005-07-21


「ライフ・イズ・ミラクル」見てきました!はじまってすぐの辺り、線路に立ちふさがって涙を流す絶望に打ちひしがれたロバと、スキップする郵便配達のおっさんを見た瞬間、この映画が大好きになることを確信しました。画面のトーンも美しくって、大好き!まさに一目惚れでありましたよ。そしてその一目惚れが映画が終わるまで、いやいや映画が終わって家に帰ってお風呂に入ってご飯を食べてそしてこうやって感想を書いている瞬間まで続いているのですね。もう一回と言わず、二回でも三回でも見てやりたい。いやいや見せていただきたい。そんな気分で。いやー、幸せでした。この映画を見ることが出来て。終始にっこにっこしながら画面に釘付けになっていましたっけ。目が離せませんでしたっけ。
 
しかし、ホントこの監督ならではの、ハイテンションの連続に私の奥底で眠っていた生まれ持った生命力のようなものが、どんどん息を吹き返していくような。もしくは日本人である私たちが、無くしてしまったような、生命力か。ロバがいて犬がいてねこがいて風変わりな人間がいてダイナミックな恋があって音楽が当たり前にあって、戦争だってあるのだけれど、戦争という非日常を日常が飲み込んでしまうような、人間達がすべて飲み込んで浄化してしまうような、この映画。奇跡は起きるんじゃない、起こすんだ。と信じさせてくれるようなこの映画。馬鹿馬鹿しいといってしまえば馬鹿馬鹿しい。くだらないといってしまえばくだらない。阿呆ぞろいといえば阿呆ぞろいのこの映画だけれど、人間だってバカにしたもんじゃない、そんなことスゴク自然に考えることが出来ました。可愛くって愛おしくってヘンテコで、そしてやっぱりスバラシイ!人間にだって、自然や動物に負けないエネルギーの塊だってこと、思い出させてくれました。ありがとう、ありがとうね、エミール・クストリッツァ!そしてやっぱりロバ、絶望の縁からミラクルを引き起こす、ロバ最高!ロバ万歳!ロバロバ!と言っておきます、しつこいようですが。