介護マシーンとしてのワタクシ

長らく担当している患者さんが、家族の都合で病院での入院を兼ねたショートステイに。今週いっぱい私が自費対応*1で、病院に通って朝夕と世話をすることに。病院にも病院のヘルパーさんがいるのだから、向こうにしたらやりづらいのではないのかな?と心配していたけれど、常時人手が足りなく私が出入りするのもかえって助かっているようで、安心したけれど。病院のヘルパーさんというのは、本当に働きづめで大変そう。見ているこっちが気の毒になってくるほどだったけれど。気さくでやさしくて細かいことに気が付いて、よいヘルパーさんたちばっかりだった。

私が担当した患者さんと言えば、そんなよいヘルパーさんたちにも全くココロを開く様子もなく、開くどころか全く食事も受け付けず、口も開かず、目も合わさずに、ひたすら無言の行を続けていたみたい。担当のヘルパーさんが「いくら話しかけたりしても全く反応してくれないんですけど、横目で私たちのことをじっと観察しているのは分かるんですよ」と言っていた。私が来ると、苦しいだの、俺の気持ちになってみろだの、あっちいけだの、相変わらずの憎らしい発言の連続なんだけれども、私が差し出すお匙では、お粥を食べてくれるし、ストローを口に当てれば水も飲んでくれるし、もう帰ると言えば「ご苦労」と労ってくれたりする。なんだかんだ言っても、6年ぐらい側で世話してる私には、ココロを開いてくれているのだなぁと思ったら、泣けてきた。私が帰ったら一人病院で微動だにせずに一夜を送るだろう彼を思うと、また泣けたし。そもそも彼が抱えてる「病」のもたらす孤独を思ったら、泣けて泣けて仕方なかった。上手く説明できないのだけど、私はとてもさみしくて、意味も訳もなく一日に何十回と「さみしい」「さみしい」「さみしい」と、自分のさみしさに向き合っているようなトコロがあるのだけれど、彼の孤独のようなモノに今週は芯からシンクロしてしまい。ずっと気持ちが晴れなかった。私はあまりやさしくないし、まして気さくでも、細かい所に気が付くわけでもない、あまりヘルパーらしからぬヘルパーなんだけれど。彼にとっては、必要なヘルパーだと感じることがあり、それだけがこの仕事に私を向かわせているのかもしれないと思ったり。とにかく今夜彼はメデタク家族(愛する奥様)の元に戻っていきました。なかなか良い顔色と表情で。ああ、よかったな。と、思ったらまた日記が書きたくなった。

*1:介護保険医療保険は同時に使えないので、私が病院にヘルパーとしていく場合は、家族が介護保険を使用しないカタチで契約しなければならないのです