「童貞。をプロデュース」


少し前のことだけれど「童貞。をプロデュースhttp://www.spopro.net/virgin_wildsides/)」をみに下高井戸の高井戸シネマまで、勢い込んで前のめりに気味になって行って参りました。



「人間関係は迷惑をかけるものなんだよ」って、そんな、当たり前のことを教えられて。人と関わることの難しさとか、それでもぬぐい去れない大切さとか、自分では押さえられない気持ちとか、そんなあれやこれや思い出してたらわたしまで青臭くなってて。それでも自分の好きなことに没頭できる、ヘンリー・ダーガーさん並の愛着心と美しい自己満足に感心して。たまりにたまったみたいな不発弾のような欲望にクラクラしたりして。


そしてそして、わたしはここにうっかり告白してしまうのだけどー。童貞。だったことも。童貞。になりえることも、ありえない自分が、もどかしくなるくらい。残念になってしまうくらい、童貞一号君こと加賀君と童貞二号君こと梅澤君が、実に羨ましかったのであります。実に憧れてしまったのであります。だから、まるで女子を代表するかのように、ここに声を大にして言っておきたい。男子万歳!すべての頑張る男子よ、がんばるのだよ。と。


あああああっ、それにしてもそれにしても、狭間に流れた「穴奴隷」が素晴らしく。峯田君の、でろりんとはみ出してしまったような過剰な愛情が、ひどく痛々しくて。私の目と耳と心とに繋がるすべての穴は、ソコに吸い込まれるように見入っていました。


だからね、すべての行き場のない男子達よ。


君が君の求める穴にたどりつけますようにって。
君の穴も埋まりますようにって。
君の求める穴がやさしいものでありますようにって。
その穴がいつまでもやわらかくすてきにしめっていてくれますようにって。


祈りをこめて。