Nのトリコ

この間、子供の声で電話がかかってきた「あぅ〜あぅ〜」と、声にならない声が受話器から流れてくる。パッと、私の顔が明るくなって。わ〜いわ〜い!N(甥っ子君)だ!妹(四女・あけ)が掛けさせたんだ!気が利いてるね!と、大喜び「N〜、Nでしょ、すぐに分かっちゃったぞ〜、NNN〜」と、全開で、あられもない声を上げたのだけれどね「知らない人が喋ってるよ」と、電話口からは男の子の声がポツリと。Nはまだきちんとは喋れないお年頃、Nであるはずもなく、今まで出していた自分の甘い声に、とてつもない恥ずかしさを覚え「えっと、僕、電話番号間違えてるかな?」と、平静を装って受話器を置いたのだけれど。危ない危ない。この有り様では、電話口でNを装った犯人に、この口座に金を振り込めと言われたら、私振り込んでしまうのでは?いや、きっと振り込むね。Nが頼むのだったらば!「バブバブ詐欺」今の私には、起こりうる可能性あり。か?