中絶胎児を切断して一般ゴミとして廃棄

makisuke2004-07-24


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040723-00000280-kyodo-soci

横浜市産婦人科で中絶胎児を切断して一般ゴミとして廃棄していたニュース。初めて耳にした時は、顔をしかめたくなるような、気分の悪くなるようなニュースだった。酷い話だと思った。病院側(院長)のしていたことは、確かに非難されて仕方のないことだとは思うんだけど。中絶した胎児の始末とか保健所に収容された動物達の始末とか(並べて書いていいのか分からないけど)、そういう(いわゆる)不浄の仕事を引き受けている人がいるのだなということも、考えた。そういうことを仕事としている人は、何処かで心を鈍らせなくては、やっていけないだろうし。毎日の中で「こなして」いかなければ、自分の方がダメになってしまうと思う。心や感情は眠らせておかなくっちゃ。その人が生き残っていけない。

中絶された胎児たちは引き取り手もないのだろうし、火葬に必要な死産届けだって、出したがらない人が多いと聞いた。「いらない」と、思った人だって同罪だ。そうしたら誰がどうやって後始末をしてくれているのか知らないまま「かわいそう」と言っている人だっているはずだ。見たくない部分は見ないままに。テレビの街頭インタビューやクリニックで処置をした患者さん(でいいのかな?)のインタビューを聞いていると「酷い酷い」「かわいそう」「あんまりだ」と言っているけど、それは何も自分の手を患わせない立場にいる人たちのいう、キレイゴトにも聞こえて。そもそも「医療ゴミ」か「一般ゴミ」かの違いだけなんだね。そんなにかわいそうならば、すべての人が持ち帰って、自分の責任において供養すべきだ。もちろん院長が自分の私利私欲のためにやった部分もあるのだろうけど、それはいくらでもこれから報道されて袋叩きに遭うのだろうけど。この世の中に存在する、日の当たらない部分を引き受けていてくれたということも、確かにあると思う。

自分も含め、知らない(見ない)ということだって罪深いと思った。倫理観というのは、私にはいつも曖昧で分かりづらいんだけど、せめてこの気持ちだけでも覚えておきたい。と、そう思った。