太陽と毒ぐも/角田光代

http://d.hatena.ne.jp/makisuke/20040718#p2

を、Aも読了する*1。いそいそと感想などを聞く私。彼は風呂に入らない女と万引女は(一緒にいるのは)無理だけれど、後の女はみんな許せる(OK)なのだそうだよ。「どうしてよ?」と尋ねる私に、彼はこんなことを言いました。

風呂に入らない女と万引女は直接自分に(迷惑が)かかってくるから、パスだけど、後は、かかってこないし、大丈夫なんじゃん。

ん?それだけ?それだけで良いの?そうなの?と、何だか私が感じてたうっすらとした不安の膜が取れたような、いや、新たに覆われたような回答でした。でもすべてが具体的になっていくような、とても簡単な心地よさがあるような。とりあえず、思い込みとか深読みとか勘ぐりとかは必要ないのね。それじゃあと、お菓子のクズをこぼすのと、CDをきちんと棚に戻すことを徹底しよう、私は。と、やっぱりちょっと勘違いかもしれない具体的決意を固める私でありますが。

しかしね、記念日女がどんどん面倒くさくなってきて、いっそのこと(別れるのでなしに)同棲しちゃおうか。と、彼が持ちかける辺りが絶妙にリアルなんだそうだよ、Aは。私には、今一つ分からない感じなんだけれどもね。

*1:面白かった本は互いに回すことにしている