テイキング・ライブズ/D.J.カルーソー

仕事が3時間程空いてしまったので、吉祥寺で映画など。時間と場所に制約があるので、少ない選択肢の中から、大好きなアンジェリーナ・ジョリーを見に行くことに。物語の方は、狙った人物を殺害し、その人の人生を乗っ取っていく連続殺人犯と、それを追う女性捜査官(アンジー)のサイコ・スリラーだ。「その人の人生を乗っ取る」というのはなかなか面白いと思うのだけれど、結構アラが目に付く。展開が読めても、犯人がよめても面白いものは面白いはずなんだけれどね。相変わらずアンジーは色っぽくて、静かな中にも過剰さが漂っていて、魅力的なんだけど、どうも気持ちの流れまでしっかり脚本が書いていないようで。彼女の弱さとか、鋭さとか、彼の魅力とか、恐ろしさとか、ちっとも伝わってこない。というか唐突にしか見えなくなってしまう。それでも、彼女の表情を見ていると、乏しい脚本を補って余りあるものが確かにある。だから、余計にもったいないとも思うのだけれど。やりようによってはシリーズ化しても良いと思うのだけれども。

それでも、なかなかに良い観客である私は、きっちり映画の狙ったシーンで「タァーッ」とか「サアーッ」とか、大声を上げて驚いていましたが。