ゴッドファーザー&サン/マーク・レヴィン

hogehoge
ブルース100周年を記念されて制作されたマーティン・スコセッシ監修の「THE BLUES Movie Project 」。その中の一本、マーク・レヴィン監督の「ゴッドファーザー&サン」を観に行く。渋谷のシネマ・ソサエティに。この会場で見るのははじめてなんだけれど、こぢんまりしていてなかなか良い感じ。「レッド、ホワイト&ブルース*1」「ロード・トゥ・メンフイス*2」「デビルズ・ファイヤー*3」「フィール・ライク・ゴーイング・ホーム*4」に続く5本目。このプロジェクトに足を運ぶのもそろそろお終いが近づいた(あと1本)ってわけだ。一本一本、ホントに楽しい時間を過ごさせてもらった私としては、淋しい気持ちにもなってしまいますが。

前半映画に流れが出来るまで、ややかったるく、気持ち良くなってしまったり(ウトウトと)もしたけれど…。後半は文句ナシ!ラストのセッション場面はとにかく最高!きっと、どの監督もブルースのミュージシャンや歴史に対して思い入れが強くって、詰め込みたいモノ削ってしまいたくないモノがいっぱいなんだろうな。だからちょっと流れが出来づらくなってしまうのかもしれないな。なんて、思いながら後半部分は、字幕を読むのも億劫なほど、ただただ見入り聞き入っていたように思う。

シカゴ・ブルースの名門「チェス・レコード」が、シカゴという人種、そして音楽の坩堝の中から生み出したマディー・ウォーターズのアルバム「エレクトリック・マッド」サイケ・ロック色の強い革新的なそのサウンドに当時の音楽批評家たちは声を揃えて酷評した。しかし、それから30余年。偶然にもブルース・サウンドに出会い、自分達のルーツをそこに感じた、ヒップホップ・ミュージシャンのチャックD、コモン、ラゼールらは、当時のブルース・ミュージシャンたちと、ブルースとヒップホップのコラボレーションを目指していく。ストリートから生まれた異なるジャンルのミュージシャンたちが、新たなグルーヴを生み出していく姿は、音楽の持つ不変の力と可能性を確信させられる。