後輩気質もしくはダメ人間気質

仕事が終わって、さあ帰りましょうか。と、思っていると交代のおばさんヘルパーがやってきた。ドアを開けるなりの高テンションに「ああ、ダメなタイプ」と、思っていたのだけれど、いきなりのハイテンションダメ出しに圧倒される。まずは「ああ、アナタが○○さん、若く見えるけど、お幾つになるのかしら?お料理なんかちゃんと出来るの?」に始まり、私の仕事の隅々にチェックが入る。「○○さん、ちょっとこっち来て」と、台所に呼ばれて「これがアナタの作ったカレーかしら?どうかしら?患者さんには辛すぎるのじゃない?」「まあ、味は悪くないみたいね」「いい、よぉく見ておいて、トマトはね、こうやって湯剥きして刻んだら、お砂糖かけてお出しするのよ、ワタクシ」「そのお砂糖もね、精製しているグラニュー糖じゃなくっちゃダメなの、お年寄りはね、昔そのまんまの砂糖を食べると、虫が湧くって言ってね嫌ったものなのよ」とマシンガントークが続く、私が「私もよくおばあちゃんにトマトに砂糖かけてもらって食べましたー」と割って入ったら、ギロリと睨まれれました。恐い恐い。ほんとに恐いよ。私はとにかく誰かに怒られるのが一番恐い。意味もなく謝りたくなる。スンマセン、ほんとスンマセン。産まれてきてスンマセン。生きていてスンマセン。スンマセンスンマセン。私がみんな悪いんですから。許して下さい。と。幾つになっても後輩気質(もしくはダメ人間気質)は治らない。ああ。