エイプリルの七面鳥/ピーター・ヘッジズ@ル・シネマ

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本日もとってもとっても良い映画を見てきました。こういう映画はホントに好き。あらすじをここに書いてしまうと、ちょっとありきたりの感動モノ?と、とられてしまいそうだけど。丁寧に作ってあって。音楽や小物や衣装が趣味がよくって。とっても可愛いいんだけど案外骨太で。画面に映っていたのは一日のほんの数時間の出来事なんだけど、いろんな人の今までがしっかり透けて見えて。心にじんわり沁みてきて。良かったなーホントに。良いアメリカを感じさせてくれるような、どこか「スモーク/ウェイン・ワン監督」にも通じるような。人と人の係わり合いが素直に良いなと思えるような。そんな映画で。昨日に引き続き私はしっかり泣かされてしまいました。

主役(エイプリル)を演じたケイティ・ホームズもとってもキュートだったけど、母親を演じたパトリシア・クラークソンが何と言っても素敵だったな。娘をどうしても愛せない母親を、その嫌いっぷりを実に生き生きと見せてくれた。怒鳴ったり泣いたり吐いたりとにかく賑やかで感情表現がストレートで気持ちがいいの。そのクセに変にクールで色っぽくて。何だか目が放せなくなりました。全身で娘と対決している感じがよく出ていて。この母親ならば、エイプリルと衝突してしまうのもよく分かる。この母娘は、きっと誰よりもよく似ているのだな。

後で知ったのだけれど、この監督は「ギルバート・グレイプ」や「アバウト・ア・ボーイ」の脚本を書いた人なのだね。その人の初監督作品なのだね。始めての監督作品とは思えない、熟練ぶりで。この人の次の作品が待ち遠しくなっちゃいました。