オーデュボンの祈り/伊坂幸太郎

読了しました。初の伊坂幸太郎。伊坂は前々から読みたいなとは思っていはいて、Ａに「伊坂読むならどれから？」と尋ねたところ「やっぱりオーデュボンからじゃないのー、期待するほどは面白くないけどね、伊坂」というありがたいアドバイスを受けて、読みました。基本的にミステリーという分野はあまり得意ではない私だけれど（そもそも犯人が誰かとか、トリックがどうだとかに興味が持てなくて）、そこそこ楽しみながら読み進める事が出来ました。オーデュボン（鳥類学者）の話が出てきた辺りから、ぐぐっと面白くなって。「この島に欠けているモノ」の正体にジーンときてみたり。読中よりも読了後に広がっていく後味がとっても良くって、読み終わってから、断然良くなる本だなと、しみじみ思った。気が付くと、優午（喋る案山子）のことばっかり考えていることに気が付きました。