ウギィィィギィユゥンギュンギィユゥンウガッ

本日も歯医者の日。なるべく削らず本人の歯を大事にして行きましょう!と決意表明する先生はあくまでも優しくお子様使用に「痛かったら言ってね、す〜ぐ止めるから」と、ドリル(?)片手に語りかけてくれるけれども。コトバとは裏腹にウギィィィギィユゥンギュンギィユゥンウガッと、激しく始まるドリルの音に体をこわばらせながら、私はと言えば、生きていくのは、つくづく大変だなぁと、そんな事を考えておりました。だってさ、歯医者や目医者に通ったり、毎日仕事をして月末(私は15日払いだけれど)にお給料をいただいたり、勉強会に出て資格取得に励んだり、美容院に行ってカラーしたてみたりカットしてみたり、国民年金を着々と支払ったり、各種税金を滞りなく納めてみたり、生命保険に加入して「まんがいちのとき」に備えたてみたり、年老いていく両親やペットのことを考えたり、自らのあれこれも当然考えなくてはいけなかったり。

その昔、今よりずっと鼻息荒く己を過信していた私は、面倒な事に出会う度「私早目に死にますから」と、半ば本気で考えていたのだけれど、どうやら私、なかなか死にそうにありません。てか、長い短いに関係なく死んでしまうその日までは生きて行かなくてはならないみたいで。明日確実に生きているという保証も得られないような今日この頃だけど、明日確実に死ねるという保証だって得られないんだよな。「死んだ気になればなんだって出来る」って人はよくいうけど「生きる気になりゃなんだって出来る」って方が私にはぴったりで。なんとか流れに乗って、無心に一息に泳ぎきりたいものだよ。つまらない考えごとに捕まってしまいたくはないよ。ちゃんとせねば。ちゃんとせねば。なんて事を考えてたら、先生に「大丈夫?」と聞かれたので「らいひょうふれふ(大丈夫です)」と、答えておきました。来週はお休みで、再来週からもうちょっと歯医者通いは続きます。そして口をあんぐりと開けながら、私の考えごとも続くのです。人生のように。なんてな。