フィッシャー・キング/テリー・ギリアム@DVD

フィッシャー・キング [DVD]
以前ワタクシメが細々と企画しました映画の中の(愛すべき)ダメな人の中で、koume0805に教えていただいた「フィッシャー・キング」 を観る。観てワタクシはもう、骨抜きになってしまいました。好きです、コレ。すっごくすごく。ナゼに今日まで観なかったのかが、悔やまれるほどに。

リディア役のアマンダ・プラマーの可愛さには、ノックダウンですし。オカマのうたうたいの(誰ですか、あれは?)芸達者ぶりにも感服。そしてそしてダメに成り果てた、二人の男を演じるロビン・ウイリアムスもジェフ・ブリッジスもすっごくすごく良くって、これぞまさに私が愛するダメ人間映画と(遅ればせながら)確認しました。しかし、ブロッコリーのホッケーシーンでは爆笑させられて、恋人たちのシーンでは胸がきっちりきゅんとなり、その後の展開では画面に釘付けになり「終わらない物語」について考えさせられ、私は大笑いしたり、金縛りにあったり、きゅんとなったり、腹を立てたり、涙ぐんだりと、とにかく忙しかった。とにかく監督の舵さばきに操られるように、私は沸き上がってくる感情に新鮮に出会っていったのですね。この監督(テリー・ギリアム)、前から信用できるヒトと勝手に思っておったのですが、この映画でも世間からはみ出したような人間ばかりが出てくるし、対する視線もとても温かで、やさしいの。好きですよ、やっぱり。「ニューヨークの6月が好き?」って、あの歌が耳に残って、いつまでもシアワセの余韻が私たちを包み込んでいて、Aさんと「じわじわくるよね」と言い合ってしまいましたよ。

そしてちょい役で出ていた、トム・ウェイツも私には大変嬉しかった事を付け足しておきますし。初々しい恋人達のキスシーンというのは、おでこからくっつけるという基礎(?)を思い出して、なんだか嬉しくなってしまいました。皆さん、キスはやっぱりおでこからです。ぞ。