ロード・オブ・ザ・リング王の帰還/ピーター・ジャクソン@DVD

makisuke2005-05-07

ロード・オブ・ザ・リング スペシャル・エクステンデッド・エディション トリロジーBOX セット [DVD]
とうとう観ました!指輪の完結の章。DVD版なだけに4時間をはるかに越えましたが(途中DVDを入れ替えるってトコロが凄いな)、夢中で観賞したために、時間を忘れましたよ。第一部のあのドアーフの世界の美しさやその世界が失われていく様に、すっかりトリコ仕掛けになった私ですけど(こうきっちりと世界が完結されているような映画が好きです)、第二部の戦の連続にはややぐったりしてしまい(まだ、戦いますか?と画面にツッコミつつ観賞)、そしてこの完結編はバランスも良くってなかなかの仕上がりではと思いましたよ。この監督は「乙女の祈り」の気持ち悪・良い世界を作り出したヒトで、やはりこの映画も(この人の持つ)気味の悪さがよく出ていて(キモかわいい)私もこんなにもハマレタんではないかと思われます。

ですけれど、物語の主人公フロドは映画史上まれにみる「ヘタレ」ですね。指輪の力が及んでいるという事もあるのだろうけれど、どんどん身体も心もヘタレていく様が「みていてイライラしてしょーがねぇ(byAさん)」わけです。隣であんまり怒るので、ついついフロド養護のような発言を繰り返してしまったけれど、私だってイライラしましたよ。スメアルゴに吹き込まれてしまった言葉に乗せられて、ドアーフ仲間であんなに忠誠を誓っているサムあっさり裏切るわけですし「お前、何の役にも立ってなくって、揚げ句はサムまで裏切ったんだから、責任感じて指輪と心中しろよ、第一スメアルゴがいなかったら最後は成り立たたねぇ話になってんじゃねぇか!あの時ヤツが襲ってこなかったら、指輪を我が物にしてたんじゃねぇか!やり遂げたって顏すんじゃねぇよ!(byAさん)」という気持ちも分からんではないです。確かにこの物語、サムがヒーロー、悲劇のヒロインがフロドって構図が一番しっかりくるような気もします。皆が皆フロドのため(彼が負った指輪を還すという役目を果たすため)にココロをヒトツに戦っていたわけですから、その力がもう少しでもヘタレフロドのココロの盾になったって作りにしてあげたら、フロドも救われたのになぁとか(原作未読なんでなんとも言えませんけど)。とにかく「指輪の重みは背負えなくても、フロド貴方なら背負っていけます!」と、立ち上がったサムは、やっぱり誰もが認める真のヒーロー!カッコヨカッタです!って私はやはりヘタレのフロドも嫌いじゃないんですけどね。

←我が家の100インチスクリーン!これでみてます!というこれは鼻持ちならない自慢話です。