ハッカビーズ/デヴィッド・O・ラッセル@新宿武蔵野館


一言で説明するのが難しいのだけれど、なかなか面白い映画みてきました。ハッカビーズ。終始漂っていた古くささ、いい味になってました。音楽もよくって、映画以上に多弁だったようにも思います。「哲学探偵」なる謎のキャラが登場する辺りもなかなか。人間の存在意味や真実の己とはを問い掛けるセリフ満載という不思議なコメディ。はじけっぷりが楽しいナオミ・ワッツや、ジュード・ロウのくるくる変わる表情を見ているだけでも楽しいし。大物のはずなのにどことなく小物感が漂っているダスティン・ホフマンや、怪しげな女が板についてるリリー・トムリンを見ているのも楽しいのだけれど。この映画の裏の顔ともいう、ジェイソン・シュワルツマンマーク・ウォールバーグの絡みがやっぱりいい。なんとなく物悲しくて、ままならない人生そのもののようだった。欲を言えば「何か」が足りなかったような。コチラに届く「何か」が足りない映画だった。すぐに記憶から消えてしまいそうな。