秘密のかけら@日比谷シャンテ・シネ

makisuke2006-01-11

仕事が少しばかり早く終わったので、日比谷のシャンテ・シネにて「スウィート ヒアアフター」のアトム・エゴヤンの新作「秘密のかけら」を見てきましたよ。

うん。なんとも濃密で複雑で妖しくて、面白かったな〜。ずっしりとした見応えを感じましたよ。息を詰めて見ていた感じ。ストーリーもなのだけれど、50年代、70年代のファッションや調度品なんかもスバラシクって、うっとりと見蕩れてしまったし。なんてったって、女たちが実にエロ美しく撮られていて、ちょっと息を飲んでしまいました。もちろん猿顔のケビン・ベーコンも実にキュートだったけれどね。

秘密を抱えて生きるひとは、いつか秘密に殺される

謎解きが、この映画の縦軸になっているのだけれど、その謎解きがどうでも良くなっていくような。そんな快感と言えばよいのか。「秘密」のかけらが剥がれていく様は、実に人をもろく見せてくれたな。そして子供みたいに無防備なコリン・ファースの顔が、切なくて忘れられなくなる。