当たり前に馴染んできている。

makisuke2006-06-08

みとさんのこと。新入りねこのみとさんは、ストレートに言ってしまうととーても阿呆なねこらしいねこであります。料理の途中でちょっと目を離したりすると、平気で生肉や野菜をくわえて走り去ったり。夜中に流しの中を荒らして、食器洗い用のスポンジを毎晩どこかに運び去ったり。威嚇されてもシカトされても一向にへこたれずに、ぎょんさんにちょっかいを出し続けたり。あそんでーあそんでーとちよっとうざったいほどかまわれたがったり。四六時中飢えているのか、いつでもいつでも餌を要求しては付きまとったり。

そしてそして、みとさんは何よりも全身常に臭いのですね。小さいカラダをしているのに、とーても臭いうんちを沢山します。スカンクですか?と尋ねたくなるような、最後っぺをします。驚かしたり急に持ち上げたりすると、すかします。嬉しい時や楽しくて楽しくてたまらなくなって興奮してきても、すかします。そのたびに「く、臭さぁ〜」と、私かAさんのどちらかがたまらず声を上げます。それからしばらくしてもう一方にその匂いが伝わって「く、臭さぁ〜」と同じ嘆きの声を上げずにはいられないのです。


考えてみると、先住ねこのぎょんさんは、とても上品で気まぐれで頭の良いねこなので、ねこを飼う上での苦労を感じたことがなかったなーと。出しっぱなしの食材が盗まれたことも、ティッシュが抜き出されてビリビリにされたことも、棚のカゴが落とされて中身が散乱していたことも、臭いおならに悲鳴をあげることも、あそんでーとせがまれることも、全然なかった。それを当たり前に感じていたので、みとさんの出現はちょっとしたびっくりの連続で。朝から「みとぉ!」なーんて大声を上げることもしばしば。それでも、ぎょんさんみとさんのいる暮らしがどんどん当たり前になっている。寝る前にはスポンジを隠したり、買ってきた食材はさくさくと何処かにしまったり、何度もトイレを片付けたり、空気清浄機のメモリーを最大に合わせたり、餌の買い出しが頻繁になったりの暮らしが当たり前に馴染んできている。そしてそんな感じが、じんわりとよかったりするんだよなぁ。