onceダブリンの街角で


渋谷のシネ・アミューズ イースト/ウエストにて「onceダブリンの街角で」をみる。ーアイルランドのダブリンという街。その街角で出会った男と女と音楽の物語。男と女が出会って音楽が生まれる物語ー


アイルランド」という土地に、特別の親しみを感じている私。まだ訪れたこともないけれど、アイルランドという土地を映した映画を好んではみてしまうよ。そしてその度に、そこにある土地の色合いや空気の感じに無条件に惹かれてしまう。今日もそう。その色合いに。空気の感じに。そこに暮らす人々の横顔に。まるで懐しい街角に立ったような親密感を覚えて嬉しくなった。そしてそれだけで、もう、私はその映画を好きになってしまってもいる。今日もそう。


音楽が生まれる。その刹那のような瞬間に立ち合うことが私は好きだ。だから音楽と相思相愛関係にある映画を好んではみてしまうよ。今日もそう。音楽が生まれずにはいられない。その魂の震えみたいなモノに触れる度、私は「音楽」っていいなあ。敵わないなあ。と、すごく素直に思わずにはいられなくなる。音楽は生まれるべくして産まれるんだなあ。と納得せずにはいられなくなる。今日もそう。


胸のあたりがあったかくせつなくもどかしくなってる。それが、止ることなく、だんだんとじわじわとどんどんと広がっている。その様が、すごく気持ちがいい。映画の余韻にやさしく包まれたまんまいるみたいで。いろんな場面を思い出してる。そんな贅沢な時間を味わってる。