この本を読んだのは、もう十年以上前になる。その本は、当時の私の部屋に置いてあったけれど、私の本ではなかった。彼の本だった。背表紙には鼻血の乾いた茶色のシミがついていたっけ。「とてもリアルだ」と、そう言われて読んだその本は、確かに私にもとて…
中島らもさんが死んじゃった。酔っぱらって階段から落ちたみたい。もしかしたら、本望なのかも。と、まだ整理されていない頭で考えた。家族は大変だっただろうけど。らもさんの書くものは、本人同様、根っこが明るい。いろんなことをくっつけて考えない、そ…
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