春夏秋冬そして春/キム・ギドク

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とにかく痺れました。この映画、好きですよ。この監督さんもむ好きですよ。私。「魚と寝る女(まだ観ていません、是非是非みたい!)」「悪い男」のキム・ギドク監督の新作を、渋谷のル・シネマで観てきたのですけどね。私、この監督さんとは波長が合うのかな?全編に漂っている「へんてこ感」がとても好き。なんとなくキッチュだなぁと思うんだけど。もちろん「暴力」と「静寂」の塩梅も良いと思うし(「暴力」に「静寂」が張り付いているし、逆もまた言えると思う)、セリフをとことん排除した映画の作りも良いなと思うし、画面も息を飲む美しさだ。ベタな感想を言うならば、人が生まれながらに背負っている罪のようなものについても考えたし、少し神話を思わせるような物語り作りにも悪くないと思う。それでも何より私を惹き付けて止まないのが、ぬぐい去れない「へんてこ感」だと思う(きっと前作「悪い男」の時から感じていたはず)。この「へんてこ感」は、絶対万人受けはしないだろうし、前作程ではないにしろ、拒否反応を示す人もいるとは思う。それでも、なんだか観ているこっちが、この映画を独り占めしてしまいたいような気分にもなってくる。どんどん愛しくなってきてしまう。とにかく、目が離せなくなってしまうような、引力があるのだよ。この監督さんの映画には。ど寡黙なのに過剰な感じが、過剰人間の私には、たまらないんですわ。
悪い男 [DVD]

ビーフシチューと春巻を仕込みつつ

イレヴン・ティーン/デイジー・チェインソー→ユニバーサル・マザー/シンニード・オコナー→ヤプーズベスト/ヤプーズ玉姫様/戸川純

の順番で。

Aは飲みに。私は音楽を聴きつつ、仕込みに精を出す日。洗濯機も回っているし、掃除機もかけなくっちゃ。Aの毛布に潜り込んでる猫にもちょっかいを出しつつ、ひとりDJよろしくCDのチョイスにも余念がないので。つまりはそう、私も何かと忙しいということなのだよ。明日、私は仕事なのだけれど、ドラゴンクエストなるものが我が家に届くので、Aはどんどん働いてきなさいと言う。明日からはしばらく私には関われない事情があるのだそうです。大変なのだそうです。明日の夕方には、朝出掛けた時と同じカタチのままコントローラーを握っているAが発見されるのでしょうか?という事で、夕べソテーしておいた牛のほほ肉を、玉葱や人参なんかと一緒にことこと煮込みます。赤ワインも一本まるまるどぼどぼ入れちゃって。ブーケガルニも入れちゃって。後は時間と火の力に任せてまして。後は冷蔵庫の残り野菜で春巻きの種作り。春巻というのはAの大大大好物で。暮らし始めたばかりの頃「週3日は春巻で全然構わないと言うか、3日は食べたいのです」という彼の言葉通り、来る日も来る日も春巻を巻きました。今ではイベントメニューに昇格して、年に何回かの登場に落ち着いたけど、春巻。この十年ちょっとで、ホントに数え切れないぐらい巻きましたね、春巻。感慨に耽りつつ、丸井棒状の春巻が積まれていきます。

玉姫様

玉姫様

イレヴン・ティーン

イレヴン・ティーン

ベスト

ベスト