およそこの宇宙に存在する万物全てが【うた】であることの最初の証明/七尾旅人

およそこの宇宙に存在する万物全てが【うた】であることの最初の証明ひきがたり・ものがたりVol.1 蜂雀ヘヴンリィ・パンク:アダージョ

ゴー!ゴー!ミュージックパワー!

七尾旅人を聴いていると、とても脳みそがざわざわしてくる。この場合の「ざわざわ」は良い意味のざわざわで。彼の歌は、私をとてもポジティブにしてくれるのだけど。そのポジティブはけっして外に向けられる類いのものではなくって、むしろ内向きで。どんどんどんどん自分の気持ちは食べ尽くしていくようなそんな感じ。今日あった雑多なことが七尾旅人の歌にどんどん食べ尽くされていって、気が付くとただただ音を楽しんでる、音楽に溺れ切ってる私に気付くのだ。

未だ世界は歌ってる こりないものがすき
世界は歌ってる こりないものがすき

この部屋の中には今、音楽と私と猫だけがいる。七尾旅人の取り持つ音楽と私だけの夜。

ぶらんこ乗り/いしいしんじ

ぶらんこ乗り
この所ずうっと、いしいしんじのぶらんこ乗りを読んでいる。どうして今まで読まなかったんだろう?と、じだんだを踏みたくなってしまうような、ずごおくすきをかんじる本。あったかいやさしいかわいい話なんだけど、ときおりはさまれるピリッとしたきびしい部分が、この物語をよけいに愛しいものにしてくれる。けっしてあまいだけじゃないかわいいだけじゃない、もっと野蛮だしもっとシビアだしもっともっと生きてるって感じがする本。力強い本。物語の中の物語は声を出して読みたくなる。ので、夜はベットの中で猫に読んできかせています。彼女はのどをごるごる言わせるのに忙しいけれど、少しだけ耳も動いて、聞き耳を立てているようにも思ったり。とにかくしまいまで読んでしまうのがもったいないような、だいじにだいじに読みたい本です。

hogehoge
ふろふき大根と大根の皮のきんぴらでビールと泡盛を飲みながら、今季初の雑煮に突入。取りあえず埼玉出身のA宅の雑煮は、清汁仕立ての中に鶏肉と蒲鉾と青物(ほうれん草か小松菜)が入る典型的な関東のお雑煮なのだそうですが、本日は我が家(長野南信)風のお雑煮風に仕上げました。
hogehoge
我が家の雑煮は、まず大晦日に一年の収穫を感謝して野菜(大根、人参、牛蒡、じゃが芋、葱、白菜などなど)を煮干し(尾頭付きを意味するらしい)出汁で煮込みます。それを近所にある「カナヤマ様氏神様、鳥居のついた小さな祠がある)」に奉納してから皆で頂きまして。その野菜煮の残りに翌日(元旦)鶏肉を入れて、焼いた角餅を入れて、めでたく雑煮が完成というわけなのです。本日は、あごと骨付きのシャモ肉で出汁をとって、お気に入りの丸餅を入れました。ちょっと変形になったけど、懐かし美味しくできました。お餅は炭でこんがり焼きました。漫画みたいにびょぉぉぉぉんと伸びて、美味しかったですよぉ。