肝臓に脾臓

仕事先のお婆さんに「私の娘は一度死にかけて命拾いしたから、霊感があるのだよ、一目見ただけで、その人の何処が悪いか分かっちゃうんだよ」と言われる。「ほほー、それはそれは」などと曖昧な相槌を打っていると、例の娘さんが登場「お前さん、この人は何処が悪い？」と、お婆さんに、突然指さされる私。娘さんは私をチラッとも見ることなく、うつむき加減で、半分閉じた目のまま小さな声で「肝臓に脾臓」と答えましたよ。健康診断や血液検査で今は平気でも、必ずやそこが病んでくるのだそうだ（お婆さん談）よ。言葉を失っている私に、お婆さんはニッコリしながら言いました「でも大丈夫、アナタが家に何回かきている間に、私と娘の力で治してあげるから！」。なんでも、親子そろってそういう力を持ち合わせていて、二人の力を合わせれば、たいていの病気は治っちゃうんだとか。「怖いものなし」なんだそうだ。とりあえず「よろしくおねがいします」と、丁重にお願いをしておきましたけれども。。。