日々ごはん

考えてみれば、たった一晩留守にしただけなんだけれど。泊まりの仕事→映画→高井戸温泉「美しの湯*1」→入浴介助→食事作りと介助→帰宅と、やっと家に帰って来た私としては、随分久し振りに家に帰ってきたような気分になる。皆に待たれていたような、皆が待っていてくれたような。とっても家が恋しいし、家に帰ればなんだかあらゆる物が懐かしく、新鮮にさえ映ってしまう。と、言ったら言い過ぎか?と、きっと疲労でハイになっているだけなのかもしれないけれど、じっくり感動に浸ってみる。が、ぎょん(愛猫)は、帰宅した私の昨夜の外泊を咎めることもなく、窓を開けるとさくさくとベランダに出ていって、外の景色を眺めるのに夢中(彼女のテレビのような存在か?)だし、Aからは「すんません、軽飲みでし」と、メールが届く。

ということで、ひとりごはん。冷蔵庫の中の、サフランライスに玉葱、実家のフレッシュトマト、豚バラ肉の少しだけの残り、などなどを刻み入れて、コンソメで煮る。仕上げにトマトピューレとシュレットチーズ、クレイジーソルトで味を整えて、ひとりごはんサフランリゾット風を作る。あくまでも「風」です。冷蔵庫の中身を適当に刻み込んだリゾット風は私の好物に近い食べ物(ホワイトシチューとごはんを煮込んだ物なんて最高ですな)ですが、Aは薄気味悪がって食べてくれません。

だからこんな夜にはよく食べます。なんでも入れてぐつぐつ煮たら鍋のまんま居間に移動して、そのまんまスプーン(木)ですくって食べる。「仏壇におはぎ」の中で武田花さんも言っていたけれど、こういう行儀の悪い食べ方というのは、また、特別な美味しさがあるものなのです。はい。