バッドサンタ/テリー・ズウィゴフ

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仕事を3軒こなしてから、映画館に駆けつけた。吉祥寺のバウス・シアターで「バッドサンタ」をみるのだ。「ゴーストワールド」のテリー・ズウィゴフ監督×「バーバー」の、ビリー・ボブ・ソーントンの映画ということで、かなり期待は膨らんでおりました。コメディー映画としてはどうなのかな?とも思ったけれど(一緒にみていた外人さんは終始クスクスゲラゲラ笑ってましたが)、ブラックなセリフも効いてるし、脇を固める役者さん達の顔がステキに濃いし、なかなか気に入りました。お目当て、ビリー・ボブのだめだめさ加減もステキだったな。サンタの衣装を身にまといながら、常にべろべろに酔っぱらっていてお漏らししたりゲロ吐いたりアナルセックスしてみたり、その上本当の職業は泥棒なんだから。私は好きだったのだけけど、そのビリー・ボブの怠い芝居のテンポと表情の乏しさが、笑うポイントを与えづらかったのかもしれないな。なんて勝手な心配をしてみたり。あくまでも私はそんなビリー・ボブが好きなのだけれどもね。

何より気に入ったのは、ビリー・ボブのサンタに懐いて付きまとう、デブの男の子。顔も鼻も指もカラダも真ん丸で、漫画から抜け出してきたような容貌で、けっして好みでないはずなんだけど、目が離せなくなってしまいました。見た目もさることながら、性格のほうもなかなかしぶとく、とにかく頑固でタフで一途で、だんだん愛らしくなってきてしまって、こんな男の子もいいなぁと、そう思ったりして。クリスマス映画らしい、ハッピーエンドな展開も楽しく、ちょっと良い気分になって映画館を後にしました。