チャーリーとチョコレート工場/ティム・バートン@府中TOHOシネマ

makisuke2005-09-27

感想は物語の結末と展開に触れていますので、そのつもりでお願いします。


先週の水曜日になってしまいますけれど、チャーリーとチョコレート工場見てきました。ロアルト・ダール×ティム・バートン×ジョニー・デップということで、ワタシの期待もいやがおうにも高まろうというものですけれど。その期待に十二分に答えてくれました。特に前半、原作そのままの世界が目の前で展開する様にヒトリ興奮を覚えたものです。ポップでキッチュな色彩感覚にうっとりし。ウンパ・ルンパのくどい顔と踊りにあてられ。数々の映画やミュージシャンへのオマージュにも笑わせられ。やっぱりティム・バートンでなくっちゃあ!と強く確認をさせていただきました。ジョニー・デップ演じるウォンカは、白塗りもあいまって、マイケル(ジャクソン)を連想してしまうのだけれど。映画自体もさながら「ネバーランド」のよう。この覚めない夢の国は、人々の膨れ上がった欲望で今にも破裂しそうなのかもしれないな。

チョコレート工場の秘密 (児童図書館・文学の部屋)←原作はロアルト・ダールの「チョコレート工場の秘密」。ダールの意地悪なトコロが大好き。

少しだけ気になったのは、ティム・バートンが「ビッグ・フィッシュ」に続いて「父親との和解」や「家族のスバラシサ」を謳っていること。映画としては上手く収まったようにも思ったけれど。なんとなく説教臭いようにも、前半の禍々しさや毒ッ気を洗い流してしまったようにも思って、ワタシとしてはちと淋しいかった。実生活でも子供に恵まれた彼が、新しい場所に行こうとしているのだろうかな?彼は変わろうとしていると言いたいのかな?それはまあ、それとして。やっぱりティム・バートンが好きなのだけれどね。

夢のチョコレート工場 [DVD]←昔見た「夢のチョコレート工場」。原作は一緒。ぐだぐだになってしまうのが残念だけれど、ウンパ・ルンパの踊りは一見の価値あり。但し夢に出てもワタシは責任を負いかねます。