誕生日のプレゼント

わたしが妹だったとき

わたしが妹だったとき

十九日は妹(三女・ひと)の誕生日。ぶらりと立ち寄れる距離に住んでいるひとには、気が向くと折りに触れてはポスト(新聞受け)にプレゼント本を入れてます。レベッカ・ブラウンや辰巳芳子、小川洋子いしいしんじ、マーガレット・ワイズ・ブラウンなんかを今まで新聞受けに押し込んできたなぁ(幾つかはキョーレツに薦めて彼女に自腹で買わせたっけか)。と回想しながら、今年の誕生日プレゼント本は、ワタシの大好きな佐野洋子さん。その中でも、特別思い入れのある「わたしが妹だったとき」。心の中にもうヒトリの誰かを抱えたまま生きる。もしくは、いつかの記憶の中に夢うつつのままに生きていく。もしくは、ココではない何処かの話。というのは、ワタシを永遠に捉えて離さないテーマのようなモノかもしれない。この本をはじめて読んだ日の、あの、目の奥がジーンとなるようなた感じとか、ぎゅうっっとこの本を抱きしめたくなった気持ちとか。思い出しながら、新聞受けに押し込んだ。古い本で、手に入れるのはちょっと大変だったけれど、誕生日に間に合って、ホントに良かった。お気に入りに混ぜてくれると、いいなと。そんなことを願いながらの。プレゼント。