DVDを2本

makisuke2005-10-30

小説家を見つけたら [DVD]
実に実に良い映画だった。ちょっと好きすぎて、上手くコトバが組み立てられないくらい。だけど、映画の中で、ショーン・コネリーが言ったコトバ「文章は頭で考えて書くんじゃない、ただ浮かんだままを打っていけばいい」を念頭に、自分のキーボードを叩く指の音だけに耳を澄ませながら、この文章を打ち出してる。悪文であるかもしれないが、今はどうしてもそうしたい気分。なのだな。本当に良いモノ感動したモノに、コトバを寄り添わせていくということはとても難しいのだけれど、何かに強くココロを動かされると、私はどうしてもこの指と反射神経だけを使って、文章を組み立ててみたくなる。自分で作った文章だけれど、無理やりに搾り出すように書いた時と、ただリズムに乗ってひたすらにキーボードを叩いて出来た文章というのは、明らかに鮮度が違う。ように思う。良い、悪いは私には分からないし、誰が判断してくれる訳でもないのだけれど、活きのいい文章を仕上げた時の爽快な疲れと興奮はたまらない。誰かの作品に強くココロを動かされて、勝手に自分がセッションするみたいに文章を書き上げる。そんな贅沢。アタマの中はまさに空っぽで、指が叩く音しか聞こえてこない。息を殺すようにして、ただ夢中で指を動かす。打つリズムはいつの間にかよいリズムをとっていたりする。ただひたすらにマシーンのようになって。と、ここまでを一気に打ち上げて何にもまとまっていないのだけれど、映画の感想としておく。語りすぎるのは、きっと野暮だし。何かが逃げていってしまうかもしれないから。とにかく、「小説家を見つけたら」。忘れられない映画になりそうなことだけは、確かです。最高!

Dolls [ドールズ] [DVD]
う〜ん、微妙。とにかくキレイという評判を聞いていたのだけれど、うむむ…。美しさにおいてはアラも感じてしまい、夢中になれず。鈴木清順を思い出すのだけれど。なんとなくシュールな感じがとってつけたようで。身になっていないような。菅野美穂の歩き方と深田恭子のアイパッチには痺れたけれどね。武の映画では「ソナチネ」や「3-4×10月(の後半)」といった沖縄を撮った映画がとにかく好きなんだけれど。最近はちょっとのれません。