ロード・オブ・ウォー〜史上最強の武器商人と呼ばれた男〜/アンドリュー・ニコル

makisuke2005-12-21


シモーヌ」はつまんなかったけれども、お気に入り「ガタカ」のアンドリュー・ニコル監督の新作、「ロード・オブ・ウォー」みて参りました。映画としてはもう少し寡黙に作ってくれたら、もっともっと好きになったとは思うけれど、なかなかよく出来てた。仮想的見応えばっちり。う〜んと唸らされる感じで面白かった。武器好きの男子がみたらもっともっとたまらなかったのかもしれませんよ、これ。

今思い出せるのは、ジェフ・バックリーの「ハレルヤ」ぐらいなんだけど、挿入される音楽もなかなか面白く聞きました。この監督音楽もいい感じ。

とにかく役者さんたちが素晴らしくって。この映画を何倍も面白くさせてたなーと思うんだけど。なんといってもニコラス・ケイジの、あの顔ね。どんな時も無表情で茫洋としてるんだけど、ちょっと触れたら泣き出しちゃいそうな、あの顔。生涯シアワセにもフシアワセにもなれないような。加害者であっても被害者みたいな。勝ってる時も負けてるみたいな。そんな顔。あの顔で淡々と今日もショーバイに生きてる彼が目に浮かぶようでありますよ。