人生は、時々晴れ/マイク・リー

人生は、時々晴れ [DVD]

「愛がなくなったら、お終いだよ。だって僕らは家族じゃないから」


マイク・リーの「人生は、時々晴れ」をみる。息子が病院に運ばれてしまった夜、みんなの感情が決壊するみたいに溢れ出した一日。その夜の、総ての人が面倒くさかったけれど、いとしかった。愛されたくて。抱きしめて欲しくて。愛していると言って欲しくて。さみしくて。デブで稼ぎがなくって怠け者のフィルが、泣きじゃくる姿が、いとしかった。見ていて、知らないうちに私は両の手を組みあわせて、そのまま胸の所まで持ち上げてた。人が祈りたくなる気持ちって、きっとこういう映画をみた時なんだな。誰にとか何にとかでなく、何をでもなく。ただ、手を組み祈りたかった。生きとし生けるものへ。感謝の気持ちを伝えたかった。私の夜は、そんな夜だった。