傷口にウォッカ/大道珠貴

makisuke2005-02-26

傷口にはウォッカ

女の人って、いつも傷を抱えているようなもんじゃない?ここに。

読了。大道珠貴は、はじめて読んだけれど。うん、この人、悪くない。角田光代絲山秋子らが書く、いわゆる「ダメ女」たちに負けずとも劣らない、むしろ強烈な存在を放っている、大道珠貴のキャラクター。感情がストンと抜け落ちたような、語り口。結構えげつない、笑えないような出来事の連打でも、どこかさばさばと突き抜けた印象を受けてしまう。強烈なパンチというよりも、むしろボディーブロウみたいな。だけど悪くない感覚。ひたひたと溜まっていく感情は、泣いてしまったらさっぱりするだろうけど、泣きたいわけじゃないような、泣く寸前のちょっと上ずったあの気分のような。ちょっと雨が降り出す直前の空みたいな気分になりました。この人(主人公・永遠子)の中にしっかり根づいていて失われない「それでも人と関わっていたい、関わって自分の気持ちをボコボコにされてみたい」ってトコロが沁みてくる。底から這い上がってくるような祈りのような主張のような、そんな作者の気持ちが伝わってきた。

アンチョビとキャベツのパスタ


本日出勤予定だったのですけど、ちょっとした行き違いがあったらしく突然のoffに。先方は謝っていたけれど、私にとっては振って湧いたような幸せなoff。今週も引き続き宅急便を待たなくてはいけなかったり、エアコンの取り付け工事があったりで、外出もままならず朝からバタバタしているのだけれど、それでもやはりoffは嬉しい。台所に篭って作り置きの出来るおかず(キンピラゴボウ、揚げと小松菜の煮浸し)を作ったりしています。遅めの朝兼昼ごはんは「アンチョビとキャベツのパスタ(写真ではちょっと焼きそばのようだけれど、パスタ)」。キャベツはパスタと一緒にささっと茹でられるし、後は鷹の爪やらニンニクやらアンチョビフィレなんかをオリーブオイルで炒めてやるだけの(パスタの茹汁をちよっと入れて。それらを絡めるだけの)、極々簡単なモノなのだけれど、アンチョビとキャベツはよくよくあってとても美味しい。春になったら、春キャベツやスナップエンドウ菜の花なんかを入れても美味しいのじゃなかろうか?今度「巻き助の春のパスタ、アンチョビ風味」作ってみよう。
  

粉life、パンやらピザやら。

そんなわけで、本日は外出できず、荷物や職人さんの出入りを待つという、待つ身の一日だったので、バターロールを焼きました。広くなった台所で粉と格闘するのがとにかく楽しい。大物家具の配置の手伝いに来ていた、元コックO次郎こと奥ちんセンセイの指導の元、粉を捏ねコツを習得しました。形はいまいちだったけれど(少し長細すぎる)、味は上々。センセイもAさんもたくさん食べてくれました。
  
夕ごはんは、奥ちんのレシピでピザを焼く、トッピングは昨日作っておいたトマトソースとモッツァレラとバジル。後はソーセージ(@とらや)とキャベツのスープ、グリーンオリーブ、プレーンオムレツなどなど。

奥ピザのレシピ(結構アバウト)

強力粉…200gぐらい/薄力粉…100g/エキストラバージンオイルとバター…それぞれ20gくらい/塩…10gくらい/水…90CCぐらい

すべてをよく捏ね、しっとりしたらまとめて、オリーブオイルを塗った器に移し、表面が乾かないようにラップをし、一時間ほど寝かせる。充分に発酵したらガス抜きをして、さらに寝かし、薄くのばしてオープンで焼く。生地はとにかくしっとりして表面が滑らかになるまで、よく捏ねるのがポイントだそうです。

どうぞ、安らかに。

Aのおばあさんが亡くなりました。今朝早くだそうです。通夜とお葬式の予定はまだ先になってしまうみたい。この季節の厳しい気象条件がたくさんの命を縮めているのかな?おばあさんには、私も一度だけ会った事があります。ほっそりとしていて気品があって、とてもキレイな人でした。たくさん長く生きられて、たくさん子供や孫を残した人です。会う機会は一度だったから、私の事は記憶の片隅にも残っていないかもしれないけど。会えた事は良かったと思ってる。お葬式には行かせていただきます。今はここから冥福を祈ります。どうぞ、安らかに。