このごろの読書

ブローチ
遊びに行った妹の部屋で、内田也哉子の「ブローチ」を読む。キレイな薄い透ける紙に書かれたコトバと絵。ぼんやりしていたコトバと絵が一枚一枚ベールを剥がしていくと、現れる感じがとてもいい。現れたコトバと絵が、またベールの彼方に霞んでいってしまう感じも、とてもいい。内田也哉子という人は見る度に美しくなっていくなあと思う。それは、この本を捲っているだけでも伝わってくる。

足りないことを数えすぎて 満ちているいまを 忘れてしまわないように 小さな祈りを 胸にかざる。