R18 LOVE CINEMA SHOWCASE Vol.4@巻き助ピンク映画の二本立てに行く

春の曇り空


ポレポレ東中野でやっている「R18 LOVE CINEMA SHOWCASE Vol.4(http://www.spopro.net/r18/index.htm)」にでかける。「ヒロ子とヒロシ」(痴漢電車 びんかん指先案内人)」と「再会迷宮(不倫同窓会 しざかり熟女)」の二本立て。つまりは、ピンク映画の二本立てにでかける。上映前に行われた、松江さんと直井さんのトークもすごく良かった。真摯に熱いモノが伝わってきて、これだけでもう励まされているようで涙ぐみそうになってしまった。そんなわたしは、ピンク映画をこうやって大きなスクリーンで見るのははじめてなわけだし、いまおかしんじの「かえるのうた」ぐらいしかそもそもみたことのないわたしは、ピンク初心者といってもいいと思うけれど。でも、すごくすごく面白かった。なかなかのめってみていたように思います。

 

そんなピンク初心者のわたしであるけれど、誰かと誰かのセックスをこの夜延々とみる。たくさんみる。そしてそこに、こころに届くセックス届かないセックスがあることを、知る。その「届くセックス」というやつをみていると、どんな女の人にも(みているこっちがびっくりするくらい)特別に美しくなれる場所がちゃんとあるのだなということをしみじみと知る。それはその人の持つ本来の美醜なんか簡単に凌駕してしまっているのだなと知る。女の人というのはすごいなと知る。



ピンクの女優さんというのは、まずはばあ〜んと脱じゃう。それは、手の内というか腹の内を見せるということで、見ているわたしは、知らずと安心感というか信頼感というかを寄せてしまっているみたいなんだな。名前も知らなかった、それらの女優さんたちのいろんな顔をさらにみる。歪んだりあえいだり無表情だったりする顔をさらにみる。だんだんに彼女たちを知ってだんだんに自分の中で特別になっていく感覚に気が付いた。彼女達が身も心も丸裸になってこちらに挑んできているような。それをみていたら、こちらもその本気を受け止めて大事にしてあげたいような。そんな不思議な感覚を覚えたりして、これはちょっと恋に似ているのかもしれないなあ。なんて思った。



それにしても「ヒロ子とヒロシ」はとてもいい話だった。今思い出しても、じーんとあったかくなってしまうようないい話。誰かがちゃんと自分をみつけてくれるっていう、永遠の憧れがこの映画の中にはきちんとあった。その人でなくっちゃダメだっていう憧れがちゃんとこの映画にはあって。それがとても嬉しかった。