cinema

onceダブリンの街角で

渋谷のシネ・アミューズ イースト/ウエストにて「onceダブリンの街角で」をみる。ーアイルランドのダブリンという街。その街角で出会った男と女と音楽の物語。男と女が出会って音楽が生まれる物語ー 「アイルランド」という土地に、特別の親しみを感じている…

天然コケッコー

映画がしっかり呼吸してた。 耳を澄ますせたら、映画そのものから生まれる音が 私に届くような気がしたー。 だから ひとつも聞き漏らさないように 私も大きな耳になって 私はこの映画に包まれていたー。 ずっとずっとずっと観たいと思ってた「天然コケッコー…

転々

テアトル新宿で「転々」をみる。ー自慢じゃないけど、「台風クラブ」の頃から、私は友和のファンなんだよ。ちょっと如何わしそうな悪そうな男が断然似合うと思うんだ、友和には。で、今年みた「松ケ根乱射事件」の友和もかなりいけてたんだけど、「転々」の…

カイフクキを支えた作品たち その2

介護福祉士、筆記編。めでたく合格した様子です。本日実技試験の受験票が郵送されました。たくさんのおめでとうをもらって嬉しい気分。報われた気分であります。実技は毎日のことだけれど、重箱の隅をつついたような減点合戦との噂。またしばらくは実技勉強…

カイフクキを支えてくれた作品たち その1

「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」をみる。

結合双生児ロックバンド「ザ・バンバン」 彼らを見ていると 二人だけの世界に土足で踏み込むような 陰からこっそり覗き見をしているような うっすらとした後ろめたさを覚えずにはいられなかった それでも私は見ることをやめなかったし 聞くことも止められな…

気球クラブ、その後/園子温

寒い寒い今日だったけれど もう終わってしまうよというので 「気球クラブ、その後」をみに渋谷まで あったものがもうないということは、切ないことだなあ 人を好きになるのは、切ないことだなあ 人を好きなままでいられなくなるのは、切ないことだなあ 人を…

人生は、時々晴れ/マイク・リー

「愛がなくなったら、お終いだよ。だって僕らは家族じゃないから」 マイク・リーの「人生は、時々晴れ」をみる。息子が病院に運ばれてしまった夜、みんなの感情が決壊するみたいに溢れ出した一日。その夜の、総ての人が面倒くさかったけれど、いとしかった。…

2006年記憶に残った邦画

「鉄コン筋クリート」「ゆれる」「ストロベリー・ショートケイクス」「かもめ食堂」「嫌われ松子の一生」「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」

2006年記憶に残った洋画

「アメリカ、家族のいる風景」「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 」「プルートで朝食を」「麦の穂をゆらす風」「ククーシュカ/ラップランドの妖精」「ウォーク・ザ・ライン/君に続く道」「クラッシュ」「ボブ・ディラン/ノー・ディレクション・ホーム…

鉄コン筋クリート/マイケル・アリアス

クリスマス・イブの街の喧騒にてこずりながら、楽しみのような怖いような気持ちで「鉄コン筋クリート」をみにいった。楽しみで、だけどやっぱり怖いような気持ちだねと、言い合いながら。人込みをまさに縫うようにして、なんとか映画館まで泳ぎ切った。みた…

麦の穂をゆらす風/ケン・ローチ

少し前のこと。ケン・ローチの「麦の穂をゆらす風」を渋谷のシネ・アミューズにて。見てきました。「ケス」であれ 「SWEET SIXTEEN」であれ、ケン・ローチが思春期と向き合った映画には、やるせない絶望的な結末が用意されている。だけど、私は彼の見せてく…

ゆれる/西川美和

「ゆれる」のことを、もう少し考えている。私はあの映画を見ながら、いろんなことをすごく考えた。それはあくまでも個人的なこと。だけど、ある種の作品に触れていると、個人的な考えごとがとてもとてもはかどることがある。そして、ずっとそんなことばかり…

ゆれる/西川美和

少し前のこと、オダギリ・ジョーの 「ゆれる」をみた。人はとても多面的にできていて「信じる」ってことは、とても難しいことなんだな。そんな当たり前のことを考えながら、夢中になってみた。疑うことも信じることも、とてもとても曖昧で。いい加減な私たち…

プルートで朝食を/ニール・ジョーダン@下高井戸シネマ

「プルートで朝食を」をみに、夜の下高井戸にいそいそと出掛ける。感じのいい居酒屋があったりしてうっかり暖簾をくぐりたくもなるのだけれど、そこはそれぐっと我慢して、お目当てのレイトショーへと足早に急ぐ急ぐ。人もまばらで閑散としたレイトショーだ…

M:i:IIIとハチミツとクローバー@TOHOシネマズ○中

ご近所○中市のシネコンの、レイトショーとナイトショーの二本立てにAさんとぶらぶらっと出掛けてみました。まずは巨大サイズのポップコーンをぽしぽし齧りながらの「M:i:III」なんですけれども、普段この手のドハデ映画を見慣れていない私には、時々見るこ…

エターナル・サンシャイン@DVD

たくさんたくさん泣いてしまった。私が映画に惹かれるアイテムというのが幾つかある(男の子しかり/食卓しかり/ダメな人しかり)のだけど、「誰かの記憶」というのも、そのヒトツ。記憶というモノの儚さと頑固さは、いつも私を悲しくさせる。記憶というもの…

このごろのごはんと映画と芝居

4/11(火曜日) アスパラガスのオイル焼き/豚ヒレ肉の梅しそ巻揚げ/空豆ごはん 4/12(水曜日) 今日は我が母親のお誕生日。体調を崩している母が気掛かりだ。普段元気な人だけに、少し具合がいいとどんどん動いてしまう所が心配。まあ、性分なんだろうけれど…

ウォーク・ザ・ライン/君に続く道/ジェームズ・マンゴールド

またひとつ、出会えたことを感謝したくなる映画でありました。「ウォーク・ザ・ライン/君に続く道」。ジョニー・キャッシュはボブ・ディラン 「ノー・ディレクション・ホーム」をみて以来気になっていて、それがこの映画を見に行こうかな?と思ったきっかけ…

アメリカ、家族のいる風景/ヴィム・ヴェンダース@シネスイッチ銀座

あまりに素晴らしい映画だった。ほんとうにほんとうに見てよかった。役者も映像も音楽も物語も。総てが成熟しているような。一晩たった私のココロにまだまだ浸透しているこの気持ち。映画というものに救われるという経験を再び思い出す。ゆっくり感想はアッ…

クラッシュ/ポール・ハギス@新宿武蔵野館

「ミリオンダラー・ベイビー」が全く乗れなかったので、少し心配していたのだけれど。よかったです。少しお伽話のようでもあり。胸にじわじわと、しみ込んでくるのがわかりました。見終わって、人恋しくなる映画で。誰かを抱きしめたくなるような。誰かに抱…

タッチ・ザ・サウンド/トーマス・リーデルシェイマー@ユーロスペース

映画は家でみる人=Aさんから「映画館にいかない?」と誘われたので、二つ返事でOKする。「タッチ・ザ・サウンド」。少女時代に聴覚を失うが、全身でもって音を感じる打楽器奏者のドキュメンタリー。彼女があらゆるモノの中に潜んでいる音を開放していく…

週末の映画(DVD)

箪笥/キム・ジウン パッケージの美しさに惹かれてみてみたのだけれど。面白かった。エキセントリックでヒステリックで。やっぱり美しかった。ホラーとしてみたらどうなのかは分からないけれど、ドラマとして充分に見応えがあった。自分の中に眠る「忘れたい…

エリ・エリ・レマ・サバクタニ/青山真治@テアトル新宿

まあ、今週はいろいろありまして。本当にいろいろありまして。ありましてありまして。あのワタクシが三日間食欲という名の欲がまったくなくなってしまいました。何も食べたくない。食べ物が色あせて見えるという経験ははじめてで。そんな自分の反応に驚きな…

ボブ・ディラン 「ノー・ディレクション・ホーム」/マーティン・スコセッシ@バウスシアター

吉祥寺バウスのレイトショーでボブ・ディラン 「ノー・ディレクション・ホーム」みてきました。みおわって、久し振りに映画館から立ち去りがたい気持ちになってしまいました。いつまでもここにいたいよと、ただをこねてみたくなりました。胸がドキドキして、…

この頃みた映画

←やっぱりいいなぁ。グッドフェローズ(俺たちゃグッドフェローズ!)。「ゴッドファーザー」はマフィアの世界をドラマチックにメロディアスに見せてくれるけれど。グッドフェローズのこの乾いているような、冷めているような、どこか陽気な感じも私は好きだ…

ベルヴィル・ランデブー@WOWOW

←劇場公開時に、うっかり見逃してしまったこのアニメ。今夜はWOWOWでやるというので、Oちんも呼んでプロジェクターで観賞会を開く。うんうん、期待どうりなんともクセになる世界だった。細かい所までよーく出来てて、次々と楽しませてくれる。ちょっと悪意…

ロード・オブ・ドッグタウン/キャサリン・ハードウィック@シネマライズ渋谷

Aさんは新年会で今夜はごはんいらないよと言うもので。残業が終わってから、シネマライズの最終回に滑り込み「ロード・オブ・ドッグタウン」みてきましたよ。いやはや、とてもとてもとーてもよかったです。すっごくいい映画みてきたなーという感じで。みて…

秘密のかけら@日比谷シャンテ・シネ

仕事が少しばかり早く終わったので、日比谷のシャンテ・シネにて「スウィート ヒアアフター」のアトム・エゴヤンの新作「秘密のかけら」を見てきましたよ。 うん。なんとも濃密で複雑で妖しくて、面白かったな〜。ずっしりとした見応えを感じましたよ。息を…

愛より強い旅/トニー・ガトリフ@渋谷シネ・アミューズ

今年の映画の見納めに、大好きなトニー・ガトリフの新作「愛より強い旅」を見に、渋谷まで。 昨日の「ある子供」には音楽が全く使われていなかったけれど、今日は音楽の洪水に巻き込まれたような映画だった。まずは初っぱなのガツンガツンと響いてくる激しい…